C大阪19歳・南野“2階級特進”選出

 日本サッカー協会は3日、千葉県内で行う日本代表候補合宿(7~9日)のメンバー23人を発表した。C大阪のFW南野拓実(19)が10代でただ一人選出されるなど、7人が初招集となった。全員がJ1クラブに所属する国内組で、C大阪のFW柿谷曜一朗(24)、G大阪のMF遠藤保仁(34)ら常連組は招集されなかった。6月のW杯ブラジル大会に臨む代表メンバー23人は5月12日に発表されることも決まった。

 期待の19歳が“2階級特進”で日本代表候補に名を連ねた。FW南野は先月のU‐19代表候補合宿に参加したばかり。U‐21代表候補との練習試合では、視察に訪れたザッケローニ監督の前でゴールを決めており、3月18日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)ブリラム戦(長居)でも、代表指揮官の前で2得点を挙げるなど存在感を放っていた。

 この日、タイでのACLブリラム戦(2日)を終えて帰国した南野は「選ばれたことは光栄だけど、まだ選出されただけ。何かを示して、その上で次がある。自分の力を100%出したい」と決意をにじませた。

 日本サッカー協会の原専務理事は「C大阪でのパフォーマンスもいいし、力はある。代表に入れるかどうかを見るために、手元で見てみたい選手なので、当然(この合宿に)入ってくる存在」と選出理由を説明した。

 国内組のみで行われる今回の合宿には、MF遠藤(G大阪)をはじめ、同じC大阪のFW柿谷やMF山口ら常連組は招集されておらず、当落線上の選手ばかりが選出された。「W杯に出ることは小さい頃からの夢。自分にも狙える権利はある」と常々語っていた南野が、わずかに残された可能性に挑む。

 今年1月に19歳になったばかりで、今回は唯一の10代選手。運命のW杯ブラジル大会メンバー発表は5月12日。10代でのメンバー入りとなれば、1998年フランス大会に18歳で出場したMF小野伸二(ウエスタンシドニー)以来となる。「積極的に仕掛けて、ゴールに向かう姿勢を示したい」。W杯出場のサプライズ切符をつかむために、南野の最初で最後のアピールが始まる。

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