ザック不可解采配…日本全敗で幕

 「コンフェデ杯・1次L、日本1-2メキシコ」(22日、ベロオリゾンテ)

 1次リーグA組の2試合が行われ、日本はメキシコに1‐2で敗れ、3戦全敗で日程を終えた。日本は序盤こそ優勢だったが、後半9分に左クロスを、同21分にはCKから、ともにエルナンデスに頭で決められた。41分にMF岡崎慎司(27)=シュツットガルト=が反撃のゴールを決めたが届かなかった。アルベルト・ザッケローニ監督(60)は、ブラジルで一度も練習していない3‐4‐3の布陣を使うなど不可解な采配を見せた。日本代表は25日に帰国する。

 勝ちにいくのか、将来へのテストなのか‐。ザッケローニ監督の考えが見えてこない中途半端な采配だった。W杯へ、見ている側を不安にさせる点の多い試合だった。

 比較的安定したプレーを見せていた内田と入れ替え、右サイドバックに酒井宏を先発起用した。理由は「あと数センチの高さがほしかった」。176センチの内田より酒井宏は7センチ高いが、サイドバックが高さを求められるのはセットプレーぐらい。結局、後半14分に内田と交代し、どれだけの意義があったかは疑問だ。

 追い上げの切り札として使った。後半20分に、FW前田がDF吉田に代えられて守備ラインは左から今野、栗原、吉田の3人に。5月30日のブルガリア戦前半でテストして以来で、複数の選手が「ブラジルに来てから練習もしていない」という封印状態だった。後半32分にDF長友が負傷交代し、わずか約10分で従来の4バックの布陣に戻す混乱もあった。監督は「ウイングがスペースを確保する唯一の手段だった」と説明したが、効果は薄かった。

 ザック監督は会見で、「イタリア戦から2日後でこの試合があった。燃料タンクに燃料はそれほど入っていなかったと思う」と体調面を敗因に挙げた。だが、中2日の試合はメキシコも同じ。後半、動きが落ちた本田も「プレーしながら体調を整えるしかない」とフル出場させた。体調不良が多いのならば、フレッシュな選手を多く使うべきだったのではないか。

 不安や疑問を残しながらも、指揮官は「世界のギャップを埋めることはできる」と改善に自信を深めていた。監督の手腕が、W杯へ向けた最大の不安要素かもしれない。

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