日本サッカー協会の宮本恒靖会長(49)が23日、都内で行われたアジア・サッカー連盟(AFC)臨時総会後に取材に応じた。中東情勢を受けて来年1~2月の開催が危ぶまれるアジア・カップ(サウジアラビア)を巡って「報道で知る限りはやはり安全ではない。開催は現時点では簡単じゃないと思う」と考えを示した。
サウジアラビアはイエメン反イラン武装組織フーシ派による攻撃が続き、アジア杯も1年延期の可能性が取り沙汰されている。この日、サウジアラビアの出席者とミーティングをしたという宮本会長は「彼らが一番考えているのは選手、サポーターの皆さんであったり、この大会に参加するであろう人たちの安全だというふうに言っていた。それをAFCと連携して大会の開催の可否を決めるということだったので、(決定には)少し時間はかかるとは言っていた」と明かした。
AFCの理事も務めるJFAの田嶋幸三名誉会長は「11月の19日?(理事会は18日)、タイでアジア杯のことを話すので、そこでどうなるかってことだと思います」と説明。この日は開催反対の議論などは起こらなかったという。
外務省のホームページではサウジアラビアのリヤド州などでレベル3の「渡航中止勧告」が発令されている。仮にアジアカップが予定通り開催された場合、日本代表は参加するのか。田嶋名誉会長は「いろんなことを考慮した上で宮本会長以下しっかりと議論し決めてくれると思う。そこでいろんな情報を収集した上で協会としての判断はしなければいけなくなるとは思う。そこがAFCとかの判断と大きく変わるとは思えない」と説明。宮本会長は「外務省の情報というのは、大切な一つの判断材料。いろんなことを考えて決めなきゃいけないと思いますし、安全面というのは最優先されることだと思う」と話した。
アジア杯が延期となれば、同大会まで指揮を執る森保監督の任期にも影響が及ぶ。宮本会長は「仮定の話になってしまうので。総合的にしっかり考えたいと思います」と話すにとどめた。