町田、ACLE初出場V夢散 相手が頭突きで一発退場の数的優位生かせず CKで選手に物が投下される大アウェーで健闘も 延長戦の死闘敗れる

 町田・黒田剛監督
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「アジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)決勝、町田0-1アルアハリ」(26日、サウジアラビア・ジッダ)

 ACLE初出場の町田は延長戦の死闘の末、サウジアラビアのアルアハリに敗れアジア制覇を逃した。持ち前の堅守で0-0で試合を進め、後半23分に相手が一発退場し数的優位となるも、決め手を欠き延長前半に決勝点を奪われた。日本勢は3大会連続で中東のクラブに決勝で敗戦。町田は準優勝の賞金400万ドル(約6億4000万円)を獲得した。

 中東のビッグクラブ相手に健闘したが、最後は力負けだった。試合終了の笛が鳴ると、歓喜に沸く相手とは対照的に町田イレブンは呆然。初出場の“新参者”がつむいできたサクセスストーリーが幕を閉じた。

 勝機はあった。劣勢でも0点で耐え続け、「一本中の一本」を決め切る。黒田剛監督の美学の通り、前半からGK谷晃生の好セーブも光って粘り強くゴールを死守。すると後半23分に相手のDFハウサウィが町田のFWイエンギと小競り合いとなった際に、頭突きをして一発退場し数的優位に。後半残り約25分、大きなアドバンテージを得て勝ち越し点を狙った。

 同28分にはMF前がペナルティーエリア外から枠内に強烈なミドルシュートも相手GKがセーブ。同81分にもゴール前からMF相馬勇紀がシュートを放ち、GKがはじいたこぼれ球に前が再びミドルシュートを放つも味方のイエンギに当たってしまい枠外へ。押し込んでいた時間帯だけに試合を決めきりたかったが、勝ち越し点を奪えず延長戦に突入した。

 すると延長前半6分、左サイドのクロスからついに先制を許してしまう。決勝ラウンド初失点を喫し、追いかける展開となった町田。相馬にボールを集め得点を狙い、同13分には途中出場のMF望月が相馬のクロスに頭で合わせるも枠の右。交代選手を投入してもギアが上がりきらず、最後までネットを揺らせなかった。

 サウジアラビア・ジッダで行われた一戦はまさに大アウェーだった。相手のハウサウィが退場後はアルアハリサポーターがヒートアップ。後半75分の左CKでは、キッカーの相馬にペットボトルや鍵の束のような物が投げつけられて試合が中断。危険な場面だった。先制を許した後は、スタジアムが異様な雰囲気となりのみ込まれたか、盛り返せなかった。

 優勝まであと一歩トドかなったが、2023年までJ1経験がなかったクラブが、驚異的なスピードで成長を遂げ、ACLE初出場で準優勝を果たしたことは誇れるものに違いない。2018年にクラブ経営に参画した藤田晋社長が翌年に発表した「25年ACL制覇」のビジョンが夢物語ではなかったことを証明した。

 その藤田社長は試合後、自身のXを更新し「FC町田ゼルビアのことを心から誇りに思いますし、胸を張って帰国します 2018年に発表したこちらのビジョンは、(ほとんど達成)ということで 皆さま、ありがとうございました!」(原文ママ)と投稿した。

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