「ACLE準決勝、アルアハリ2-1神戸」(20日、サウジアラビア・ジッタ)
1試合が行われ、神戸は前回王者のアルアハリ(サウジアラビア)に1-2で敗れ、初の決勝進出はならなかった。前半31分にFKからFW武藤嘉紀(33)のゴールで先制したものの、後半に2点を奪われて逆転を許した。
悔しすぎる逆転負けだった。耳をつんざく大歓声が響く前回王者アルアハリの本拠地。神戸はクラブ初の決勝進出に届かなかった。先制点を挙げた武藤は「アジアを取るために本当にたくさん犠牲を払ってきたし、勝つチャンスはあった。これをいい経験にするなんて今は言えない」と悔し涙を流した。
前半31分に先手を取った。相手陣内、中央寄りの位置でのFK。MF永戸が蹴った球をFW大迫が頭で落とした。「サコ君(大迫)が競り勝ってくれると信じて走った」。ゴール前でフリーとなった武藤が押し込んだ。
2月下旬に右足首の骨を欠く故障をした。ACLE準々決勝の出場にも暗雲が漂ったものの、万全で臨むために手術に踏み切った。「賭けに近いところもあったけど、間に合わせるために(手術をした)」。昨年はベスト16で敗れ、何度もアジア制覇への思いを口にしてきた。
しかし、後半の序盤にFW佐々木のシュートがクロスバーに当たって2点目を逃すと、潮目が変わった。17分に強烈なロングシュートを決められ「一気に(流れを)持っていかれた」(武藤)と振り返った。8分後にはサイドから揺さぶられて失点。レスターやマンチェスター・シティー(ともにイングランド)で活躍したFWマレズら欧州で実績を残した選手を擁する相手の地力は一枚上だった。
中心選手で30代の大迫、武藤、DF酒井は今大会に懸けていた。「一瞬の隙を突かれて失点。詰めが甘かった。何とかまた(ACLEに)戻ってこられるように日本で積み重ねたい」。全員の思いを代弁するように、酒井は言葉を絞り出した。