J1鹿島・鬼木新監督 ホロ苦初陣 攻守で攻撃的なサッカー見られず課題は山積み「我慢強く戦っていくしかない」
「明治安田J1、湘南1-0鹿島」(15日、レモンガススタジアム平塚)
鬼木新監督の初陣は、ほろ苦スタートとなった。チャンスらしいチャンスはCKからの数回のみ。指揮官が掲げる攻守で攻撃的なサッカーとはほど遠い内容だった。試合後、アウェーに駆けつけたサポーターに頭を下げた鬼木監督。「すごく悔しいし、申し訳ない。もっとアグレッシブなサッカーを見せたかった」と肩を落とした。
8季率いた川崎で7冠に導いた“鬼木イズム”を1月の始動日から注入してきたが、完成度はまだまだのようだ。新加入のFWレオセアラとともにシュート1本にとどまったFW鈴木は「深刻に受け止めている」と吐露。「目指している形がすごく高い。正直なところ(完成まで)フラストレーションはたまると思う。想像以上に難しい道のり」と現状を受け止めた。
チームが放ったシュートは7本だが、被シュート数は倍近くの13。MF知念は「プレシーズンからの課題が改善できていない」と危機感を口にする。攻守とも課題は山積みで鈴木は「一つずつ変えていかないと」と先を見据えた。
ただ、9季ぶりのリーグ優勝を目指す名門・鹿島。チームの成長と勝ち点獲得の両立は必至だ。鬼木監督は「我慢強く戦っていくしかない」と強調。鈴木も「信じてやっていくしかない」と前を向く。鬼木スタイル確立へ、一歩ずつ前進していく。