神戸・吉田監督 全員戦力化目指す「いるメンバーでやるしかない」けが人続出6人練習不参加 3連覇へ試練

 公開練習でランニングする大迫(右端)ら神戸イレブン
 厳しい表情で会見する吉田監督
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 J1神戸は4日、神戸市西区のクラブ施設で練習を公開したが、FW宮代大聖(24)、MF佐々木大樹(25)ら主力を中心に6選手が全体練習に参加しなかった。吉田孝行監督(47)は1月17日から2月1日までの沖縄キャンプで、けが人が続出したことを明かした。8日の富士フイルム・スーパー杯(国立)から7連戦の過密日程が控えているが、同監督は“全員戦力化”を打ち出し、この状況を打破するつもりだ。

 リーグ3連覇を目指す王者の前に、シーズン前から試練が立ちはだかった。1日に沖縄キャンプを終え、いぶきの森に帰ってきた神戸だったがピッチにいる選手が明らかに少ない。吉田監督はキャンプで負傷者が続出したことを明かし、「けが人も多いですし、元々の人数も少ない。難しい状況」と渋い表情だった。

 FW宮代、MF佐々木、井手口、井出、DF広瀬と主力級に加え、新加入のDFカエターノが練習に姿を見せなかった。FW大迫、武藤らのベテランは健在だったが、この先の過密日程を思えば、指揮官は「いるメンバーでやるしかない」と開き直るしかなかった。

 8日には富士フイルム・スーパー杯で広島と対決する。中2日の11日には、現在1次リーグ3位につけるアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)の上海海港戦が控え、そこから中3日でJ1開幕の15日・浦和戦。さらに中2日でACLEアウェーの上海申花戦と連戦が続く。3月1日の福岡戦まで7連戦で、ACLEの決勝トーナメントに進出すればさらに過密日程となる。

 今オフの補強は決して潤沢に選手を補えたわけではなく、連戦中は難しいやりくりを強いられることが必至だ。だからこそ吉田監督は現実をしっかりと直視。「大事な試合を絞らないと。別に(試合を)捨てるとかではなくて全員が戦力になるために、いろんなことを試さなきゃ」と戦力の底上げを目指す。

 タフな状況でも粘り強いことは昨シーズンに証明している。昨年9月13のC大阪戦から公式戦7連戦を無敗で乗り切った。王者の底力と名将の手腕で、この難局も乗り越えられるはずだ。

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