日本代表・伊藤涼太郎 アジア杯へ生き残る 「勝負したい」激戦トップ下 中村憲剛氏の金言胸に

 「国際親善試合、日本代表-タイ代表」(1月1日、国立競技場)

 来年1月1日にタイ代表と戦う「TOYO TIRES CUP2024」(東京・国立競技場)へ臨む日本代表は30日、千葉市内で合宿3日目の練習を行った。初招集となったMF伊藤涼太郎(25)=シントトロイデン=は、帯同している元日本代表の中村憲剛ロールモデルコーチ(43)からの金言を受け、来年1月から始まるアジアカップでの代表生き残りへ決意を示した。

 ようやくつかんだ日本代表の座。伊藤涼は「ここまで長かった。思い描いていたようなプロサッカー人生を送れなかったが、諦めずに自分のプレーをやり続けた結果、今がある」と日の丸を背負い戦える思いを語った。

 Jクラブを渡り歩き、今季はJ1新潟での活躍から6月にベルギー1部シントトロイデンに移籍。そして日本代表に上り詰めた。だが、ここからが激しい競争の始まりだ。

 ボランチ、トップ下と複数ポジションをこなすが「勝負したいのはやっぱりトップ下」と言い切る。そこは鎌田大地(ラツィオ)、久保建英(レアル・ソシエダード)、南野拓実らがいる激戦区。「僕と同じポジションは五大リーグで活躍している選手ばかり。そうした選手と違う自分を見せるのが大事」と話す。

 大きな力となるのが、今合宿に帯同する中村憲剛氏だ。周りを生かすプレーが武器の伊藤涼に「生かされるプレーも大事だよ」と助言を受け「そこを意識して自分らしくやりたい」と意気込んだ。

 アジアカップでの代表生き残りへ、元日のタイ戦が唯一のアピールチャンス。「自分を信じて、もっともっと頑張りたい」と伊藤涼。反骨の男が、代表デビュー戦に積み重ねてきたすべての力を注ぐ。

 ◆伊藤涼太郎(いとう・りょうたろう)1998年2月6日生まれ。大阪市東住吉区出身。C大阪のジュニアユース、作陽高を経て、16年に高卒で浦和に入団。水戸、大分と期限付き移籍で渡り歩き、22年に新潟へ完全移籍。チームの5年ぶりJ1昇格に貢献した。23年6月にベルギー1部のシントトロイデンに海外移籍。175センチ、69キロ。利き足は右。

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