「国際親善試合、日本代表2-0チュニジア代表」(17日、ノエビアスタジアム神戸)
日本代表は前半43分に古橋亨梧(セルティック)が先制し、後半24分に伊東純也(スタッド・ランス)が追加点を奪い、無失点で快勝した。2002年日韓、06年ドイツW杯日本代表の福西崇史氏が、11月からの2026年W杯アジア2次予選を前にした一戦を分析した。
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誰が出ても、「守」からの「攻」がうまく機能していた。特に前半はそうだったが、相手がこなかったときに、攻撃でも崩しにいけるところが見せられた。守られたときにどうするかもやれた。
久保が真ん中に入ったり、旗手が入ってきてボールをもらったり、左右の選手が中に入ってきたり出たり、ポジションを変えながら戦えた。サイドを崩すところでは左を崩したり、最後に浅野がスペースを使ったりして、相手を揺さぶることができた。
先制点は右サイドに展開して相手を呼び込み、斜め斜めにボールを出して崩したパターンで、素晴らしい攻撃。2点目も久保のボディーフェイクで一発抜けたのが、かなり大きい。選手たちがうまくスペースを使いつつ、相手を引き出して中で勝負、という狙い通りにいけた。
古橋は結果を出したことが一番だが、物足りなさも感じているのではないか。持ち味はなかなか出せなかった。スペースがあまりなく、キープして落とそうとしても、相手のプレスバックもあった。
久保はどこでも怖さはあると思うが、やはり怖いのは外から中に入ってきたとき。最後に南野とポジションを変えながらやったが、右スタートで、中に入ってくるときが怖い気はする。上田との関係を踏まえれば、真ん中にいたときに、トップとの関係がうまくいくのであれば、中でも彼の怖さは生かせる。ポストプレーができる上田の方が、タイミングやスペースの作り方という点で、古橋よりもコンビネーションはいいと感じた。
守備に関しては冨安、板倉、守田、遠藤は盤石だという気がする。そして町田をサイドで使ったのは、伊藤洋がいなくなったこともあり、左サイドの層の厚さという点で試しがあったのではないか。そういう意味ではディフェンスラインの厚みはできた。目を引いたのは久保、守田、菅原だが、カナダ戦を含めて言えば遠藤と冨安は別格。確実に抑えるところで抑えるし、抜きんでている。
全体として、けが人が出たり、疲れが出たりしたときに代えられる選手はそろった。W杯予選は勝っていくのは当たり前だが、どういうやり方をしていくのかが楽しみ。攻撃面で言えば、ほぼボールは持てるので点を取りたいときにどうしていくか。守備に関しては、だれが出てもできるぐらい落とし込まれたと思っている。