Ｊ１横浜ＦＣの宮崎キャンプに参加している元日本代表ＦＷ三浦知良（５５）が２１日、日南市内で行われた鹿屋体育大学との練習試合に出場し、ゴールを決めた。試合後に宮崎空港で取材に応じ、「みんなの協力を得てゴールを挙げられたのは横浜ＦＣの皆さんにちょっとは恩返しできてよかった。ゴールでお返しすることができてよかったと思う。次に良い形で進める」と振り返った。

　カズは後半１６分から途中出場。同２６分にペナルティエリア中央付近で右サイドからのクロスを受けると、体勢を崩しながらも右足を振り抜きゴールネットを揺らした。

　三浦はポルトガル２部オリベイレンセへの期限付き移籍が決定的となっている。８日から保有元の横浜ＦＣのキャンプに参加しており、自身はこの日が参加最終日で今後は渡欧に備えるため、チームを離れる。「まず横浜ＦＣの関係者の皆さんに本当に感謝したい」と話し、「約２週間参加させていただいて、Ｊ１の強度でキャンプを過ごせました。今できることはやれた。いい準備ができたと思うので良かった」と仕上がりに手応えを得た。

　来週中にも出国予定で移籍前の国内最後の実戦で得点を挙げ、自身５カ国目となる海外挑戦へ向かう。「自分のやれることはしっかりとやってきた。これからも全力を尽くしてどこへ行っても自分らしくやれたらいいなと思います」と力を込めた。