W杯代表選考 大枠確定も…決め手に欠ける1トップ争い

 「キリンカップ、日本0-3チュニジア」(14日、パナソニックスタジアム吹田)

 W杯本大会のメンバーについて、森保監督は「今回の活動に参加している選手が中心となって構成される」と明言している。大枠は確定しており、選考はサプライズの少ない“無風”となりそうだ。

 W杯の登録人数は26人に拡大される見込みで、今回選出された28人に、招集が見送られた酒井宏樹(浦和)や大迫勇也(神戸)らを加えた30人前後で枠を争うことになる。

 守備陣では初招集で3試合にフル出場した伊藤洋輝(シュツットガルト)が強烈な印象残し、左サイドバックの序列争いに割って入った。センターバック(CB)が本職で3バックの左CBにも対応。複数ポジションをこなす多機能性を備えており、メンバー入りを大きく引き寄せた。

 最大の激戦区は1トップか。大迫不在の最前線を浅野拓磨(ボーフム)、古橋亨梧、前田大然(ともにセルティック)、上田綺世(鹿島)が担った。パラグアイ戦で得点した浅野は森保監督の信頼も厚いが、いずれの選手も決め手には欠けた。

 代表初得点の久保建英(マジョルカ)は4-3-3のインサイドハーフでも奮闘。右FWや4-2-3-1のトップ下以外でも指揮官の選択肢になり得ると示し、当落線上からの巻き返しに成功した。

 代表復帰の堂安律(PSVアイントホーフェン)が奮起し、三笘薫(サンジロワーズ)も存在感を増したが、あくまで現時点の評価に過ぎない。残された9月の2試合で“最後の審判”が下される。

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