永井秀樹SDの就任に厳しい意見相次ぐ「絶対また起きる」J1神戸でサポーター意見交換会

 J1神戸が14日、神戸市内でサポーターとの意見交換の場となる「サポーターカンファレンス」を開催。オンライン参加した三木谷浩史会長(57)は冒頭にあいさつのみで退席。現地で徳山大樹社長(33)と永井秀樹スポーツダイレクター(51)が約2時間、サポーターの質問に答えた。

 論点は大きく2つ。開幕11戦未勝利で最下位と低迷する今季のチーム事情と、強化部門の責任者であるSDへの永井氏が就任したことの質問が続いた。中でも昨季途中に辞任した東京V監督時代にパワハラ行為が認定され、3月10日に1年間の公認S級コーチライセンス停止処分(12月22日まで)を受けたばかりの永井氏を要職に登用したことについて、厳しい意見が相次いだ。

 徳山社長は就任前に何度も面談を重ね、本人の深い反省を感じ、日本協会やJリーグの用意した更生プログラムだけでなく、楽天グループでのハラスメント研修も用意するなどして再発防止を徹底していることを説明。「アジアNo.1クラブ」というクラブのプロジェクトを進めるにあたって永井氏のサッカー界への知見、ネットワークが必要であるとし、「結果とプロセスでご判断いただくしかない。クラブとしてもセカンドチャンスを与えたい」と強調した。

 永井SDも「ヴェルディが好きだったからヴェルディを自分の力で何とか再建したいと全情熱を注いだ。自分の未熟さゆえに起こってしまった」と振り返る。この日、10歳の誕生日を迎えた娘が当時は学校に行けなくなるなど「苦しい時期もありました」と明かす。

 三木谷会長からのオファーも一度は断ったという。「フットボールで生きてきた人間として、その反省を元に微力ではありますが、日本サッカーのために何か恩返しさせていただけないかと思う気持ちの中で、この素晴らしいヴィッセルのプロジェクトに自分自身が全力で向き合うこともすごく大事なことではないかと決断に至りました。もちろんご批判の声は真摯に受け止めます。プロフェッショナルな世界で生きてまいりました。批判と称賛の中で生きてまいりました。ここからは結果でお示しするしかないと思っています」と話した。

 一方でサポーターからは、情熱が騒動を引き起こしたという永井SDの説明に対し「(今後も)情熱を持ってやってもらえばもらうほど怖い部分。絶対また起きると思う」という意見も出て、会場からは拍手が起こった。

 また、永井SDに対し「ご自身の娘さんがスポーツをしたいと言った時に、指導者や携わる人にハラスメントをして、しかもまだ謹慎が明けてもいない人がいた場合、その団体を選びますか。イエスかノーでお答えください」と追求。永井SDは30秒以上沈黙した後に「はい、相当心配すると思います」と答えた。これに対し、サポーターからは「それが今、我々が感じるクラブへの不信感です」と思いを語った。

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