横浜Mが仙台FW西村拓真を獲得へ 名古屋、神戸などとの争奪戦制す

 J1横浜Mが来季の新戦力として、J2に降格した仙台のFW西村拓真(25)を完全移籍で獲得することが10日、濃厚となった。交渉は大筋で合意に達しており、移籍金は発生しないという。名古屋、神戸などJ1複数クラブとの熾烈な争奪戦を横浜Mが制した。

 名古屋市出身の西村は富山第一高から2015年に仙台入り。両足から放たれる強烈なシュートが持ち味で、18年には24試合11得点を挙げ、同年夏にロシア1部CSKAモスクワに完全移籍した。ポルトガル1部ポルティモネンセへの期限付き移籍を経て、20年に期限付き移籍で仙台に復帰。完全移籍に移行した今季は32試合に出場してチーム最多6得点と奮闘した。来季1年でのJ1復帰を目指す仙台としてはエース流出の非常事態となる。

 横浜Mは今季J1得点王の日本代表FW前田大然(24)がスコットランド・プレミアリーグのセルティックから獲得オファーを受けており、来季アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に出場することもあって前線の補強に着手していた。中央や左サイドでも機能する西村は求める選手像と合致。西村も攻撃的なスタイルに魅力を感じ、将来的な海外再挑戦も見据えつつ、苦渋の決断に至ったという。

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