浦和を今季限り退団の宇賀神「槙野と違って」毎日は泣いてないけど「1回だけ」

 J1浦和を今季限りで退団する元日本代表MF宇賀神友弥(33)が21日、オンライン会見を行い、契約満了となった心境を語った。

 宇賀神は「浦和レッズで終わりたい気持ちがあった反面、出場機会が減ってきた中で、プロサッカー選手として考えると他のチームに行くべきか、浦和レッズに残って引退するべきか、考える日々をずっと過ごした。こういう決断をチームから下されたのは非常に悔しい結果だが、個人としてはすっきりしているというか、次に向かってどんな人生を歩んでいくかワクワクしている」と率直な思いを述べた。

 5日に契約満了を告げられた元日本代表DF槙野智章(34)の約1週間後に、クラブから「優勝するクラブを作っていく上で戦力として考えられない」と伝えられたという。槙野は17日の退団会見で「毎日泣いている」と語っていたが、宇賀神は「槙野と違って毎日泣いている訳でもないし、涙の会見にもならない」と笑いを誘いつつ「1回だけ…」と続け、土田尚史スポーツダイレクターと会話した時には「こみ上げてくるものがあった」と涙を流した瞬間を明かした。

 「浦和で引退する夢は叶えられない」と無念の表情も浮かべたが、「サッカー選手になって12年間、浦和レッズの下部組織に入って合計18年間、クラブに関わることができて本当に幸せだった。クラブに対する愛情は誰にも負けない」と思いを語った。

 浦和は22年のリーグ優勝を目指す「3年計画」を掲げている。集大成となる3年目を前に、今季限りでの現役引退を表明したMF阿部勇樹(40)、退団が発表されたDF槙野智章(34)に続き功労者がクラブを去ることになり、急速な世代交代を印象付けることになった。

 ◆宇賀神友弥(うがじん・ともや)1988年3月23日、埼玉県戸田市出身。浦和の下部組織から流通経大を経て2010年に浦和入り。右利きだが左右両サイドをこなせる多機能性が特長で、17年ACL制覇などに尽力した。同年にはハリルホジッチ監督の下、29歳で日本代表に初招集され、18年3月の国際親善試合マリ戦で代表デビューを果たした。J1通算292試合16得点。国際Aマッチ通算1試合無得点。172センチ、71キロ。

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