C大阪・大久保2発、好調理由は「ボールが集まるっていうのが一番大きいです」
「明治安田生命J1、川崎3-2C大阪」(3日、等々力陸上競技場)
C大阪は、FW大久保嘉人が2得点をマークしたが、川崎の攻撃力に屈し、逆転負けを喫した。試合後、大久保は敗戦の悔しさをにじませながらも、自身の好調ぶりについては「まだ2試合目でここまでいけるっていうのは、この先に本当、つながると思います」と手応えをつかんでいる様子だった。
前半5分には、右サイドで相手のチェックが来ない隙をついて、ミドルシュートを決めた。「時間が早かったので、取りあえず枠内に打とうという気持ちで、打ったら、ぶれたのでよかったなという感じです」と控え目に話していたが、ミドルシュートは川崎時代にゴールを量産した武器の一つ。家族も観戦に訪れていたという等々力で、その威力を示した。
前半22分の2点目は、開幕戦と同様、右サイドバックの松田陸からのホットラインで生まれた。FKがはね返された後の再攻撃で、タイミングをあわせて松田陸からの鋭いクロスに飛び込み、ワンタッチ。「自分はディフェンスとの間で待ちながら、そうするとボールが伸びたので、その瞬間にキーパーとジェジエウがかぶってくれたので、その一瞬をつきましたね」と狙い通りに決め切った。
前半は2-1で終えたが、後半は特に川崎の攻撃をしのぎきれなかった。「川崎の方がうまかったかなと。3人目が出てくるのとかね」と振り返った。三笘の決勝ゴールの場面ではワンフェイントと、レアンドロダミアンとのワンツーで守備が大きく崩された。
ただ、個人としてもチームとしても、上を目指せるという自信はある。「自信を持ってやり続ければ、まだ2試合目ですし、もっと怖いチームになると思うので、そこはマイナスなことはないですし、自信を持って、これから先、やっていけるんじゃないかなと思います」と、クルピ監督の指揮下でチームとして磨いていくとした。自身が好調な理由については、「ボールが集まるっていうのが一番大きいですね」、「ディフェンスとの駆け引きだけで、今、済んでいるので」と味方を信じて、得点に専念できていることを挙げた。
この日の2得点で、J1通算得点は188。大台の通算200得点も期待されるが、「そこは焦らず、まだまだ試合あるので。自分は本当に、そんなん言ってられないので、1試合1試合勝負の気持ちでやっていきたいなと思います」と勝負のシーズンを着実に歩んでいくことを誓った。