Ｊ１川崎のＦＷ知念慶（２５）が２８日、川崎市内での練習後、オンライン取材に応じた。「できればＦＷなので２桁（得点）取りたい。まずは試合に出ることを近い目標にしてやっていきたい」と意気込んだ。

　昨季プレーした期限付き移籍先の大分では自己最多のリーグ２９試合に出場。「思ったような結果は残せなかった」と言うが、「今までのキャリアで一番試合に出られたことは経験値が上がった」と自信になった。片野坂知宏監督（４９）のもとで「戦術の中でいかに自分のよさを出すかというのは勉強になった」と得たものがあった。

　昨季、川崎のＦＷでは１４得点の小林悠（３３）、１３得点のレアンドロ・ダミアン（３１）が躍動。知念は「外から見ていても１チームだけ異次元のような圧倒的な強さを見せていた」と振り返る。そして、今季はその優勝チームに復帰し定位置を争う。「日本で一番レベルの高いチームでやれることは幸せなこと。しっかりレベルアップしてチームに貢献できるように頑張りたい」と改めて決意をにじませた。

　今季の川崎は、２７日に１次リーグの組み合わせが発表されたアジア・チャンピオンズリーグ（ＡＣＬ）を戦う。知念にとっては２０１８、１９年の２大会で計９試合出場３得点を挙げている得意舞台。「個人的にはＡＣＬで割と得点率が高いので、しっかり良い準備をしたい」と、クラブ目標であるＪ１とＡＣＬダブル制覇への力となる。