飲酒問題の山辺は4失点完敗 1年生主将・太田「ピッチ外で起きたことがピッチ内に」

 「全国高校サッカー選手権・1回戦、関東第一4-0山辺」(31日、ゼットエーオリプリスタジアム)

 首都圏8会場で一斉に開幕して1回戦16試合が行われ、12月、部員の飲酒問題が発覚した初出場の山辺は0-4で関東第一に敗れた。試合後にはFW太田凱翔主将(1年)が飲酒問題が発覚しながら出場したことへの思いを語った。1月2日には前回準優勝の青森山田などが登場し、2回戦が行われる。

 初出場初勝利とはならなかった。1年生ながら6月から主将を務めるFW太田は試合後に「ピッチ外で起きたこと(飲酒問題)が、全てピッチ内に入ってくることを改めて身に感じた」と敗戦の心境をはき出した。

 20年7月にはパワハラ問題を受けて、当時監督だった興津大三氏が退任。9月に2年生部員10人が寮内で飲酒していたことが12月には発覚した。しかし、大会への参加は辞退せず、飲酒した部員10人のうち8人は特別指導を受けたとして出場を決め、この日の初戦に臨んだ。

 出場には批判もあったが、太田は「世間の皆さまに見直してもらえるようにしたい思いでやっていた」とピッチ外で揺れるチームを懸命に引っ張り続けた。「飲酒問題は2年生がしてしまったことだが、一番上に立っている自分の責任」とも振り返った。

 試合は終始押し込まれ4失点。それでも先発メンバーは1年生5人、2年生5人が起用され、来季の期待は大きい。サッカー以外の反省も踏まえ「主将として自覚を持って成長し、来年も同じピッチに立ちたい」と太田。苦い経験を糧に選手権の舞台に戻ることを誓った。

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