サッカー・独リーグ16日再開へ 10週ぶり!世界の主要プロスポーツリーグで初

 サッカーのドイツ・リーグは7日、新型コロナウイルス感染拡大で中断していた同国1、2部リーグを16日から無観客試合で再開すると発表した。6日に政府と各州が無観客などを条件に5月中の開催を認めていた。10週間ぶりの試合再開で、世界の主要プロスポーツリーグでは初となる。

 リーグ側は当初、各クラブへ15日からの再開方針を示していたが、全クラブが参加した7日の会合で16日再開に落ち着いた。6月末までにリーグ戦の完了を目指す。リーグのザイフェルト社長は「世界中の主なリーグで最初に再開すると言われている。(世界的な)関心は高い」と再開の意義を強調した。

 1部リーグでは16日に長谷部誠と鎌田大地のアイントラハト・フランクフルトが、ボルシアMGとホームで対戦。大迫勇也のブレーメンは18日にレーバークーゼンを本拠地に迎える。

 各クラブは約1カ月前から少人数に分かれて練習を開始。リーグは4月末から1、2部全36クラブの選手らのウイルス検査を実施し、無観客試合の運用計画も公表して準備を整えてきた。

 昨季のドイツ1、2部リーグの収益は累計48億ユーロ(約5520億円)。シーズン打ち切りなら放送権料など総額7億5千万ユーロもの減収が見込まれていた。リーグ関連の雇用は約5万6千人に上るが、1、2部計36クラブのうち13クラブに破産の恐れがあるとの報道もあった。ザイフェルト社長は「われわれは手本とならなければならない」と社会的な使命感を口にしていた。

 サッカーの欧州五大リーグではすでにシーズンを打ち切ったフランスを除き、イングランド、スペイン、イタリアが再開を目指している。ただ、医療体制が突出して充実しているドイツの新型コロナ感染症死者数は英国やスペイン、イタリアの4分の1程度で、今回のドイツの再開認可を受けて各国が追随できるかは不透明だ。

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