Jリーガー初のコロナ陽性 神戸・DF酒井「自分以外の感染がないことを心から願う」

 J1神戸は30日、元日本代表DF酒井高徳(29)が新型コロナウイルス感染を調べるPCR検査で陽性反応が出たと発表した。サッカー界では17日に日本協会の田嶋幸三会長(62)の感染が確認されていたが、Jリーグ選手では初めてとなる。

 感染拡大を続ける新型コロナウイルスは、ついにJリーガーを襲った。クラブによると、酒井は25日夜に発熱し、26日に兵庫県内の病院で「急性上気道炎」と診断された。だが、28日には「においを感じない」と嗅覚異常を訴え、兵庫県内の病院でPCR検査を受けたところ、この日午後5時過ぎに陽性と判定された。

 酒井は発熱した25日から隔離状態にある。三浦スポーツダイレクターによると、現在は平熱に戻っているが嗅覚、味覚異常の症状は改善していないという。酒井は「このようなことになり、大変情けなく思っている。コロナウイルスは、本当にどこに潜んでいるか分からない。自分以外の方の感染がないことを本当に心から願うことしかできない」とコメントを寄せた。

 新型コロナの感染拡大防止策について、神戸はこれまで迅速な対応を図ってきた。2月23日の開幕戦ではいち早く応援禁止を実施し、報道陣にもマスク着用を義務付けるなどしてきたが、それでもJリーグ選手初の感染が確認されてしまった。

 神戸によると、25日からさかのぼって2週間に関する酒井の行動履歴や濃厚接触者は調査済み。しかし、感染経路の特定には至っていない。一方で、MFイニエスタら選手やスタッフに感染などが疑われる症状は確認されていないという。

 クラブは27日から4月6日まで11日間のオフに入っているが練習再開や活動休止も含めた今後の対応について、立花社長は「所轄保健所などの指示に従いながらチーム運営していく」とした。Jクラブにまで及んだ新型コロナウイルスの脅威。5月9日のJ1再開への影響は避けられない。

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