神戸 敵は過密日程…ACL初参戦、負傷で戦力低下も懸念

 Jリーグは21日に明治安田生命J1の湘南-浦和戦で28年目のシーズンが開幕する。元日の天皇杯を制した神戸の悲願のリーグタイトル獲得はなるのか。昨季、15年ぶりに頂点に立った横浜Mの2年連続5度目の制覇はあるのか。デイリースポーツのサッカー担当・山本直弘記者が2020年シーズンを展望した。

 元日の天皇杯決勝を制し、クラブ創設25年目で初タイトルを手にした神戸は今季、初出場のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)優勝と初のリーグタイトル獲得に挑む。

 FWビジャが引退、ポドルスキが退団したが、清水から昨季14得点のFWドウグラスを補強。MFイニエスタを中心とした先発メンバーの顔ぶれはほぼ変化なく、「ベースのスタイルを貫きたい」と語るフィンク監督は昨季を踏襲した上で2年目の成熟を目指す。

 今季は公式戦3試合で9得点と昨季リーグ2位61得点の攻撃力は健在だが、リーグワースト3位の59失点を喫した守備組織の改善は必須。最大の懸念はACLとの過密日程だ。登録メンバー27人で臨むため、主力に負傷者が続出した場合は一気に戦力低下となる恐れもある。ACLで存在感を発揮するFW小川、MF安井らのさらなる突き上げがリーグ制覇には欠かせない。

 宮本監督3年目となるG大阪は「ハイプレス」を合言葉に躍進を狙う。MF井手口、小野瀬ら走力に秀でた選手を中心に、激しい守備から攻撃につなげる。鹿島で数多くの優勝を経験し、フランス1部トゥールーズから移籍した元日本代表DF昌子の加入はタイトルから遠ざかったG大阪に“勝ち方”を思い出させるはずだ。

 C大阪のロティーナ監督も勝負の2年目を迎える。昨季リーグ最少失点(25失点)だった堅守に得点力を上積みできれば、初のリーグ優勝も見えてくる。注目はJ2山形から加入したMF坂元。大卒2年目の左利きは、右サイドから新たな攻撃パターンをもたらす。

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