FC東京・森重、奇跡信じて守りきる「優勝の可能性残っていることが幸せ」

 「明治安田生命J1、横浜M-FC東京」(7日、日産スタジアム)

 J1最終節は7日、各地で行われ、初優勝を狙う勝ち点64の2位FC東京は、同67の首位横浜Mと横浜市の日産スタジアムで直接対決する。両チームは6日、最終調整した。リーグ最多65得点の横浜Mに対し、FC東京はリーグ2番目に少ない26失点。4点差以上での勝利が必要なFC東京DF森重真人(32)は鉄壁守備で1点も許さないと宣言し、今季大ブレークの横浜MのMF仲川輝人(27)は15年ぶり4度目のリーグ制覇へ意気込んだ。

 誰よりも負の歴史を見てきた男が、最終決戦を前に熱く冷静に闘志を燃やした。在籍10年目で最古参の森重はかみしめるように「最終節にまだ優勝の可能性が残っていることは幸せ」と口にした。

 大分から完全移籍で加入した2010年にJ2降格を経験。1年でのJ1復帰を果たすと、13年から5年間にわたって主将も務めてきた。だが、リーグ優勝とは縁遠いキャリアを過ごした。涙をのむ度に、「このままではダメだ。変わらないといけない」と奥歯をかんできた。

 勝っても4点差以上をつけなければ、逆転優勝の目はない。リーグ最多65得点の横浜Mを無失点に抑えたいところだ。FC東京は26失点でリーグ2位の堅守を誇る。守備のリーダーは、意地でもゴールにカギを掛ける。

 「やるべきことは準備できた。バランスは重要になる。それを考えながら時間帯も含めて、どこに比重を置くのか。最後まで、今年やってきたことを貫きたい」

 唯一手にしていないのはJ1制覇のみで、「リーグ優勝がしたい。もうそれだけ」と焦がれてきた。日本サッカー史に名を残す大逆転優勝へ。涙の味を知る男は、覚悟を持って決戦のピッチに立つ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

サッカー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    スコア速報

    ランキング(サッカー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス