判定に泣いた神戸・フィンク監督「残念」 DF酒井やGK飯倉の見解は…

 「明治安田生命J1、神戸2-3札幌」(31日、ノエビアスタジアム神戸)

 MFアンドレス・イニエスタ(35)を欠いた神戸が、物議を醸す判定にも泣かされ5試合の黒星で今季初の3連勝を逃した。前節鳥栖戦(23日)で左太腿裏を痛めたイニエスタは9試合ぶりに欠場。FW田中順也(32)が2得点と気を吐いたが、セットプレーの守備でもろさを露呈し、6試合ぶりの3失点を喫した。

 トルステン・フィンク監督(51)は試合後、「審判を批判したい訳ではないが、2点を失った。残念だ」と憤りを隠さなかった。1-1の後半7分に札幌FWジェイ(37)がゴール前の混戦から勝ち越し点を押し込んだが、指揮官は「ファウルだった」と主張。映像ではジェイの肘がDFトーマス・フェルマーレン(33)の顔面に入り、ボールも腕に当たっていたが、東城穣主審(43)は副審に確認した上でゴールの判定を下した。

 試合終了直後、東城主審と会話を交わしていたGK飯倉大樹(33)は「トーマス(フェルマーレン)に肘が入っていて(ボールが)手に当たっていたのは『見えなかった』と話していた」と明かし、「それは仕方ないとは思うが、ゲームを左右する状況が副審一人の判断というのはどうなのか」と疑問を呈した。その上で「副審だけに責任を負わせることも嫌なので、Jリーグは誰もが納得するシステムを早く入れるべき」と語った。

 さらに2-3で迎えた終了間際にもペナルティーエリア内で札幌DF進藤亮佑(23)のクリアボールが同MF白井康介(25)の腕に当たったが、ノーファウルの判定が下った。フィンク監督は「私たちはPKをもらうべきだった」と振り返り、DF酒井高徳(28)も「審判がどうこうと言うべきではないと分かっているけど」と前置きした上で「(東城主審が)『ハンドしたのは分かった』と言っていた。でも『ハンドじゃない』では意味が分からない」と語った。

 国際サッカー評議会(IFAB)が3月に決定した改正規則がJリーグでは8月から適用されている。白井のハンドについては新ルールの基準に照らして判定が下されたが、試合中または試合後に丁寧な説明がなされなかったことで、選手側に不信感が生まれてしまった。

 2人は笑顔も交えながら、落ち着いた口調で判定に関する見解を述べた。酒井は「実際に失点しているので、僕らは僕らで反省すべきところを見つめるのが一番。審判に敗因を押し付けるのはナンセンス」と前を見据えた。DF西大伍(32)は「(判定については)しょうがない」とし、「今までの負けと違い、悔しいと思える負け方。こういう試合であれば見ている人も拍手をしてくれる」と、チーム状況への確かな手応えを口にした。

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