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久保建英スペイン語で「腹立たしい」A代表初先発フル出場も…レアル移籍初戦飾れず

 後半、シュートを外し悔しがる久保建(提供・共同通信社)
 後半、シュートを放つ久保建(共同)
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 「南米選手権・1次リーグ、日本0-4チリ」(17日、サンパウロ)

 1次リーグC組第1戦が行われ、招待参加の日本は大会3連覇を狙うチリに0-4で完敗した。東京五輪世代中心のチーム編成で臨んだ中、スペインの強豪レアル・マドリードへの移籍決定後、初試合となったMF久保建英(18)は鋭いドリブル突破で沸かせたものの無得点。試合後には海外メディアから質問が相次ぐなど世界中の注目を集める俊英は、20日(日本時間21日)・ウルグアイ戦でのリベンジを期した。

 その目が物語っていたのは、己に対する怒りだった。0-4と完敗後の取材エリア。久保が姿を見せると、国内外のメディアが何重もの輪を作った。途中まで日本語で応じていた久保はスペイン語圏のメディアから質問を浴びると、即座にスペイン語で返答した。「ゴールやアシストといった、チームを助けるプレーが出来なかったことが非常に腹立たしい」

 残酷なほど明確に、力の差を見せつけられた敗戦。だが、18歳は一筋の輝きを確かに放った。代表戦初先発で“レアル久保”として初めてピッチに立った。前半12分には華麗なタッチで相手MFプルガルの股間を抜くドリブルを披露。スタジアムを沸かせた。「リミッターが外れるじゃないけど、何も考えずにスルスルと抜ける時がある」という表現で振り返った後半20分には、ドリブルで2人を突破。左足で放ったシュートは惜しくもサイドネットを揺らした。

 ただ、それで満足できない。根底にはたとえ自身のプレーがさえ渡ったとしても、チームの勝利に結びつかなければ意味はないという考えがある。だからこそ、久保は所属していたFC東京での試合後も「自分がチームを勝たせるプレーができたか」という言葉を多く使う。無我の状態で相手ゴールに迫っても、決定機を外したら両手を地面にたたき付けて悔しがる。「0-2だったと思うので、あそこで決めてたらこっちの時間帯にぐぐっと引き寄せられた。本当に後悔している」

 それまでどこか気を使っていたようにも見えた、MF中島とのコンビが解消された終盤。チリが試合のペースを落としたことも拍車を掛け、前線で自由自在に駆け回り、チャンス創出に奔走した。それでもチームとして一矢報いることができずに敗戦。タイムアップの笛が響くと、両手を膝について悔しさをかみ締めていた。

 個で打開する力、攻撃の多様性、試合の運び方。さまざまな面で日本を完全に上回った熟練の王者との一戦は強い苦みを伴った。ただ、次なる戦いへと歩みを進める。再びスペイン語圏のメディアから次戦への展望を問われると、キッパリと言い切った。「次はリベンジできそうか?みんなでそれを果たそうと思っている」。何よりも勝利を渇望している。

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