デンマークは攻撃が機能 第8日見どころ
▽デンマーク-オーストラリア(日本時間21日午後9時・サマラ)
第1戦でペルーに勝ったデンマークは司令塔のエリクセンを軸にした攻撃が機能しており、戦い方を大きく変える必要はなさそうだ。GKシュマイケルも安定したセーブを見せた。ペルー戦で負傷交代したMFクビストの穴は、この試合で代わって出場したシェーネが埋めるだろう。
フランス相手に2失点したオーストラリアは、スピードに乗った突破への対応に課題を残した。連敗を避けるために修正は必須だ。フランス戦はPKによる1点しか奪っておらず、堅守のデンマークを崩す工夫を見せられるか。
▽フランス-ペルー(同22日午前0時・エカテリンブルク)
初戦は守備的な相手に苦しんだフランスにとって、攻撃的なペルーはくみしやすいだろう。中盤の素早いパス回しで、相手の高い位置からのプレスを回避し、グリーズマンに広いスペースを使わせたい。初戦で軽率なハンドでPKを与えたウンティティら、経験の少ない若手が冷静に試合を進められるかも鍵になる。
ペルーは初戦、猛攻が実らず無得点。攻め込まれる時間は増えそうだが、攻守ともアグレッシブな戦いで活路を見いだしたい。強敵相手にも通じる攻撃力を持つ、FWファルファンとゲレロに期待がかかる。
▽アルゼンチン-クロアチア(同午前3時・ニジニーノブゴロド)
豊富なタレントがそろう強豪がぶつかる。優勝候補にも挙げられているアルゼンチンは初戦でアイスランドと引き分けた。エースのメッシが厳しいマークに遭い、PKも外すなど精彩を欠いた。アグエロら前線の選手が奮起し、負担を軽減しないと苦戦は避けられないだろう。
クロアチアはナイジェリアに快勝し、波に乗る。長短の正確なパスを散らして好機を演出するモドリッチがこの試合でもキーマン。マンジュキッチら前線は得点力があるだけに、打ち合いになれば攻め手が多く、優位に立てる。(共同)