ハリル監督新戦力発掘 5人初招集「目標は優勝」W杯へラストチャンス積極性見せろ

 日本サッカー協会は29日、都内で会見を開き、東アジアE-1選手権(12月9日開幕)に臨む日本代表メンバー23人を発表。2020年の東京五輪世代であるDF初瀬亮(20)=G大阪=ら5人が初招集された。チームを率いるバヒド・ハリルホジッチ監督(65)は「目標は優勝」と必勝を誓う一方で、「W杯の準備の一環。Jリーグの選手にとっては自分を見せて、A代表に立候補する素晴らしい機会。意欲を持って臨んでほしい」と国内組からの台頭を望んだ。

 ハリルホジッチ監督は会見中に「A代表への立候補」という言葉を何度か口にした。大会の格を軽視しているわけではないが、海外組やクラブW杯に臨む浦和勢を招集できない状況だからこそ、東アジアE-1選手権の位置づけをはっきりと示す。だからこそ、あえて「結果」と「発掘」という二兎を追う。

 2年前にしゃく熱の8月の中国で行われた前回大会は、準備期間の短さもあって3戦未勝利の最下位。その悔しさを忘れるわけもなく「今回は全員が良い形で、試合になれば意欲的にプレーしてもらえば。ホームでこの大会を戦う。目標は優勝」と力強く語った。

 ただ、真の狙いとしては来年に向けた新戦力発掘にある。平均年齢が26・3歳となる23人のメンバーの中、ロシアW杯の最終予選に出場経験があるのは、わずかに8人。その中でもMF清武、大島については負傷明けでの代表復帰だ。経験値の浅さは承知の上で「W杯の準備の一環だということも忘れてはならない。自分を見せてほしい」と新戦力の台頭を求めた。

 夢の舞台に立つためには、多くの選手がラストチャンスとなる。ロシアでの戦いを見据え、ハリルホジッチ監督は来年3月の代表戦からメンバーを固定していく意向を示しており「(本大会に向けた)最終ストレートに入る前の最後のテスト」と断言。今大会のメンバーには、特にコミュニケーション面での積極性も求めている。「招集できない状況の選手以外ではベストと言える編成にした。意欲と決断力を持って良い大会にしたい」と指揮官。2大会ぶりのタイトルに加え、収穫多き大会とできるか。

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