鹿島堅首 昌子&植田の日本代表コンビで“仮想豪州”完封

 「明治安田生命J1、C大阪0-1鹿島」(26日、ヤンマースタジアム長居)

 首位鹿島はC大阪との上位対決を1-0で制し、勝ち点を52に伸ばした。サッカー日本代表のセンターバックコンビ、昌子源(24)と植田直通(22)が“仮想豪州”のC大阪攻撃陣を完封。31日に控えるW杯アジア最終予選の大一番(埼玉)に弾みをつけた。C大阪は同45で2位から暫定4位に後退。神戸はFWポドルスキが5試合ぶりにゴールを決めたが、磐田に1-2で逆転負けした。

 耐えた先に、勝利が待っていた。図式はC大阪FW杉本VS鹿島DF昌子&植田の日本代表対決。杉本に両チーム最多の4本のシュートを許すなど、倍以上のシュート13本を浴びた。それでも完封で代表センターバックコンビが凱歌を上げた。

 「90分通して、オレとナオ(植田)でカウンターをはね返した感じ。マジ、しんどかった」と昌子は振り返る。杉本と空中戦を繰り広げた植田は「目の前の敵をつぶすのは当たり前」と胸を張った。

 決定的なピンチは前半18分。昌子が杉本の切り返しにかわされて、フリーでシュートを打たれた場面。「あそこは諦めた」と明かす。かつて痛めた右膝に違和感が走った。「踏ん張ってブロックしていたら半月板をやっていた」。諦めたはずが、GK曽ケ端のファインセーブで切り抜ける堅い守りも見せた。

 W杯アジア最終予選豪州戦へ予行演習にもなった。「相手のFWは高い。オーストラリアに近い。クロスを入れられても、中の選手にタイトに付けば大丈夫。高くても、体を寄せて最低限の準備ができるようにしたい」と昌子。確かな手応えを得た。

 「きょうに関しては5失点くらいしてもおかしくなかった。オーストラリア戦も何があるか分からない。しっかり疲れをとって照準を合わせたい」。J天王山に続いて、次も大一番。ゴールを守りきる。

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