神戸ポドルスキ、Jデビューいきなり2発 鮮烈左足&2人に競り勝ちヘッド弾

 「明治安田生命J1、神戸3-1大宮」(29日、ノエビアスタジアム神戸)

 神戸は新加入でデビュー戦となった元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(32)の2得点の活躍などで、大宮に3-1で勝った。首位のC大阪はG大阪との「大阪ダービー」に1-3で、浦和は札幌に0-2でそれぞれ敗れた。2位の鹿島は甲府を3-0で下し、磐田は川崎に5-2で大勝した。

 衝撃の2発が港町神戸を揺るがした。Jリーグデビューのポドルスキは0-0の後半4分、ペナルティーエリア外で相手ゴールを背にしてパスを受けると、振り向きざまに迷わず左足を強振。低い弾道のミドルが正確に右隅を射抜いた。

 待望のデビュー戦で着用した青地のスパイクは「3年ほど前から持っていて機会があれば履こうと思っていた」という、人気サッカー漫画『キャプテン翼』のキャラクターをあしらった特注品。右足には主人公『大空翼』、利き足の左足にはポドルスキもお気に入りの『日向小次郎』がプリントされていた。後半は履き心地を優先して履き替えたが“猛虎”を宿した左足は、ここ一番で火を噴いた。

 同点とされた2分後の同17分にはMF大森の右クロスに「日本人は小柄なので自分にプラスに働いた」とDF2人に競り勝ち、頭で決勝点をたたき込んだ。文句なしのデビュー戦2発に「言葉にできないくらいうれしい」と歓喜に浸り、「スターという立場でプレッシャーはあったが、それを力に変えてきた」と胸を張った。

 フル出場を果たしたものの、80%を超える日本独特の湿気と暑さに運動量は上がらず。走行距離8・6キロは90分間プレーした選手では最低の数字で、終盤は最前線に張り付く形となった。それでもネルシーニョ監督が「決定力のあるストライカーだということを見せた」と称賛したように決定力は出色。夏を越え、コンディションが上昇してきた時のパフォーマンスは計り知れない。

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