処分の森脇が謝罪も…「差別的発言はなかった」

鹿島戦での行為が侮辱行為とみなされ2試合の出場停止処分となり謝罪会見をおこなった浦和レッズ・森脇良太(手前)=さいたま市内の浦和レッズクラブハウス
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 Jリーグから4日の鹿島戦で「くさい」という発言をしたとして2試合の出場停止処分を受けた浦和DF森脇良太が9日、さいたま市内のクラブハウスで取材に応じた。「心から謝罪をしなければいけない」と深々と頭を下げた一方で、鹿島の小笠原満男から指摘された、レオシルバへの差別的な発言や行動については「差別的な発言、言動、行動、そのようなことはなかったと、謝罪すると同じぐらい皆さんに伝えていきたい」と主張した。

 処分はこの日までに開かれたJリーグの規律委員会で決定した。4日の浦和-鹿島の試合で小笠原は森脇がレオシルバに対して「くせえんだよ」と発言をしたと指摘。森脇は「ツバが飛んできて、『口がくさいんだよ』と言った」としていた。

 騒動を受け、レオシルバ、小笠原をはじめ多くの人に不快な思いをさせたとして「このようなことがないように今後、襟を正した行動、言動をとっていかないといけないと思っております」と反省した。小笠原やレオシルバら鹿島側へは「チャンスがあれば、僕の口から謝罪をさせてもらいたいなという思いはあります」と語った。

 ただ、一番の問題となっている差別的な発言や行動があったか、という点については森脇は一貫して否定した。「『差別の森脇』だと世間では理解されていますけど…。その中で理解してくださいと言うのは、もしかしたら難しいかもしれないですけど、そういう発言、言動、行動はなかったということは皆さん、理解していただければと思っております」と報道陣に訴えた。

 小笠原が4日の試合後に報道陣に話した内容と食い違いがある点については「小笠原選手がどういう発言をしているか、全部を把握していない部分もあるので、何とも言えないですけど…。僕は僕の主張で、すべて嘘なく皆さんの前でしゃべっている」とした。また、自身の主張に変わりはないかという質問にも「今までメディアの皆さんともそうですけど、他の選手と触れあう中でも嘘をついて生きてきた人生ではないと自分では思っている」と言い切った。

 Jリーグの黒田卓志フットボール本部長は「『くさい』という発言があったということは両者見解が一致している。その発言が侮辱的な発言であった」と説明した。森脇、小笠原の言い分の相違については「誰に対して言ったかは確認できなかった」としている。

 Jリーグは不適切な発言をした疑いがあるとマッチコミッショナーより報告を受け、マッチコミッショナーおよび審判員からの報告書、試合映像を元に検証した上、7日には森脇、小笠原に対してヒアリングを行っていた。

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