浦和VS鹿島 首位攻防戦で暴言騒動勃発 森脇と小笠原が激しくもみ合い

 後半、暴言を吐いた浦和・森脇(左)に詰め寄る鹿島・小笠原
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 「明治安田生命J1、浦和0-1鹿島」(4日、埼玉スタジアム)

 J1浦和-鹿島戦で暴言騒動が勃発した。後半33分、両チーム入り乱れての小競り合いが勃発。鹿島MF小笠原満男(38)と浦和DF森脇良太(31)が激しくもみ合った。小笠原は森脇が鹿島MFレオシルバ(31)に対して「差別ととらえられてもおかしくない」発言があったと指摘。森脇はこれを否定した。試合は鹿島が1-0で競り勝ち、勝ち点21で首位に立った。浦和は2連敗で2位。

 普段は寡黙な小笠原が、足を止めて口を開いた。試合後の取材エリア。「1つどうしても言いたいことがあって。残念なことがあって」と切り出した。

 「森脇選手がレオシルバ選手に『くせーんだよ、お前』という発言をして。明らかに鼻と口をふさいで『くせーんだよ』と」。

 後半33分、浦和陣内コーナー付近で鹿島MF土居がボールをキープ。このプレーで土居はファウルを取られたが、直後に浦和MF興梠が土居を突き飛ばしたことで、両軍入り乱れた騒動に発展。もみ合う中、当事者よりエキサイトしていたのが小笠原と森脇だった。

 森脇は全選手の最後に取材エリアに現れた。すでに小笠原発言は聞いていた。「非常に悲しい」と前置きして事実関係を説明した。

 「興梠選手を守ろうと、止めに入ったら、小笠原選手に『お前だけは入ってくんじゃねえ、ボケ』と言われて。僕も『うるせえ、ボケ』と言い返しました。それで鹿島の選手3人が詰め寄っていろいろ言ってきた。僕の顔にツバが飛んできて、『口が臭いんだよ』と言ったんです」。

 鹿島側は「チームとして暴言があったとマッチコミッショナーに伝えています」と試合後に運営サイドに報告。浦和側は「どういう経緯でこうなったか事実確認して、鹿島さんとクラブ間で話をしたい」とした。

 小笠原は「レオとも話したけど、『彼(森脇)はいつもそういう風に言う』って。これまでもカイオやダビに対して繰り返していて、自分の中ではちょっと限界、言葉の暴力だと思うし、差別ととらえられてもおかしくない」と収まらない。

 森脇は「カッカして子供じみた発言をしたことはあるかもしれない。誰かに対して侮辱したことは一度もない」と訴えた。

 今季最多の5万7447人の観衆の中で行われた白熱した首位攻防戦。後味の悪さと遺恨を残した。

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