FC東京・室屋 天敵・浦和のキーマン封じ、ホームで13年ぶり白星つかむ

 J1・FC東京は16日、本拠地・味の素スタジアムで浦和と対戦する。DF室屋成(22)が今季絶好調の浦和MF関根貴大(21)封じのため、左サイドバックで起用されることが濃厚となった。味スタ開催では浦和に12年間勝利がなく、05年以降は4分8敗と何度も煮え湯を飲まされてきた。カギを握るサイドの攻防を制し、13年ぶりに歓喜の声を上げる。

 関根封じの急先鋒(せんぽう)に指名されたのは、今季から2番を背負うDFだ。右サイドを担ってきた室屋が、その圧倒的な運動量で左サイドを制圧する。

 「去年も何試合か左サイドで出たので、変な感じはしない。浦和の攻撃を止めるためにはサイドの攻防が重要。とにかく1対1で負けないことを考えたい」

 関根は前節・仙台戦で2アシストするなど、開幕から好調を維持。FC東京の篠田善之監督も、「スピードとキレが昨年よりも一段階増した印象がある」と、そのプレーを警戒する。

 今季リーグトップの20得点を挙げている浦和の攻撃を止めるためにはサイドの攻防がカギを握る。そこで優位に立てば、味スタでの13年ぶりの勝利も見えてくるはずだ。室屋は「そこを止めれば、東京にとっては大きい。重要なポイントになる」と闘志を燃やした。

 一方で、東京はここ2試合で5失点と、守備にほころびが生まれている。室屋は「球際や、運動量、勝ちたいという意志を前面に出していきたい」と、繰り返されてきた、負の歴史をここでストップさせるつもりだ。

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