50歳カズの勇姿に父は親心「もうそろそろだろう…」
J2横浜FCのFW三浦知良が26日、50歳の誕生日と重なった松本とのJ2開幕戦で先発出場を果たし、Jリーグの最年長出場記録を更新した。国内のみならず、各国のメディアも驚きをもって報じている中、カズに最も近い存在の一人、父の納谷宣雄さんは違った感情を抱いていた。
スタンドで勇姿と1-0の勝利を見届けた後、感慨深げな表情を浮かべた宣雄さん。昨季が終了するのとほぼ同時に今季への準備を始め、左足の親指の裂傷を乗り越えての出場に、「11月から開幕戦に合わせてやってきたでしょう。それで出られたというのがね」としみじみと語った。その後、「もうそろそろだろう…」と引退を意識した言葉も漏れた。
清水やV川崎で監督を務めたエメルソン・レオン氏ら、親しいブラジル関係者からはカズの体を心配して、「早くやめさせろ」という声をかけられるという。もちろん、引退について「あいつが自分で決断するよ」としたが、自身も「心配はしている」と話した。
プロとしてのキャリアをスタートさせたブラジルで現役を終えるのでは、と水を向けられた宣雄さんは「それはない」と否定した。ただ、「引退試合はブラジルでプレーするかもしれないですけど。ジャウー(キンゼ・デ・ジャウー)とか、サントスで」と、カズが所属したクラブの名前を挙げながら語った。