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FC東京・大久保の決意 34歳・新天地で挑む200発&初優勝

 新天地での飛躍を誓ったFC東京・大久保嘉人
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 サッカー元日本代表FW大久保嘉人(34)=FC東京=が19日までに、デイリースポーツの単独インタビューに応じた。J1で通算171点を挙げ、歴代最多得点を更新し続けるストライカーは今季、川崎から、Jリーグでは四つ目のクラブとなるFC東京に加入した。挑戦し続ける34歳は、25日に鹿島との開幕戦(カシマ)を控える今、何を思い、何を見ているのか。新天地での意気込みや見据えている目標、サッカー観などを聞いた。

  ◇  ◇

 -FC東京に移籍した経緯は。

 「2年前にもオファーをくれてね。その時は断ったけど、もう一回、この年齢できたんでね。チャレンジしようかなと思った。環境が変われば気持ちも変わってくる。それが刺激になっている。また(自分が)強くなるんじゃないか、また違った自分も出てくるんじゃないかなと。そうすると、長くサッカーもできると思う」

 -6月で35歳。

 「想像していなかったね、こんな状態は。若い時は30歳ぐらいで辞めると思っていた。けど、それを過ぎて、今の目標は40歳までやることやね」

 -体の衰えを感じることは。

 「それが感じない(笑)。何なんだろうねって。まあ、どっかでガタっとくるんだろうけど。今のところ、それはないね」

 -ストイックに節制するタイプには見えない。

 「そうね(笑)。まあ、節制した方がダメなんかもしれない。したことないけど。でも、最低限のことはやっているよ」

 -FC東京はU-23のチームもあり、若手も多い。若い選手たちをどう見ているのか。

 「(技術的には)うまいよ。でも、うまい止まり。それだけではプロでは長年やっていけないところもあると思う。これからだね。(必要なのは)自信だったりとか、オレが(チームを)変えてやるという気持ちを持って、それを体現していかないと」

 -メンタル面も重要だと。

 「ミスして怒られると思っていたらミスってしまうし、『オレに出せ!!』『やってやるよ!!』という気持ちでやらないと。そこが重要になるんじゃないかな。ちょっとの自信で、ガッて(伸びて)いくから。全力でぶつかって、そこでまた悩むことも大事よ」

 -自分も経験したのか。

 「(プロ)一年目に大ケガをして『オレこのまま終わっていくのかな…』という思いもあったね。復帰しても、体が筋トレででかくなっていて、動けるのかなっていう心配もあった」

 -どういう風に成長につなげたのか。

 「メンバー外やベンチが続いていたけど、プロ二年目にFWがケガでいなくなったことがあった。スタメンで出て(02年3月16日・湘南戦)、2点取ったのよ。そこから一気にいった。『オレやれるわ』って。チャンスで結果を出せた。今、思うとホッとしているよ。あれがなければ、今はなかったかも。あの2点から得点王争いもして、次の年には代表にも入った。ちょっとしたことで変わるんよ」

 -強い言葉を使ったり、自信に満ちあふれた振る舞いも多い。内面は繊細な部分もあると思うが。

 「そうね。自分にプレッシャーをかけたい。オレはそうやらないと(ダメ)。『次の試合で点を取る!!』って言うと、(メディアは記事を)書く。で、みんながそれを見る。『アイツ大きな口たたいているな』って思われるから、オレはやらないといけない。絶対に点を取ってやろうとね。取ると、『やっぱりすごいな』と覆せるから」

 -ある種、プロとしての姿勢といえる。

 「(自分を)嫌いな人は『アイツまた言っている。点取らないところを見てみたい』ってなる。そうじゃなきゃ注目もされないし、サッカーを仕事としてやるだけになるから。せっかくこうして(プロで)やれているんだから。世に出してもらって、注目されないと面白くない。ずっと昔から父親に言われてきた。『プロなんだから、普通と同じことはするな!!』と」

 -“アンチ”も巻き込んでこそのプロ、という考え方か。

 「それは絶対に大事だと思うよ。みんなに知ってもらわないと。プロになっただけでは、面白くないよねって思ってしまう。せっかく見てくれている人、応援している人もいるし、嫌いな人もいる。ただ、そうやって(嫌いと)言うってことは(自分を)気になっている人。嫌いな人をどう振り向かせるか、楽しいよね。それが面白い」

 -今季、海外からJリーグに戻ってきた選手もいれば、挑戦した人もいる。自身の経験から海外で成長できるのはどういう点か。

 「(04-05シーズンに)スペインに移籍した時は、試合に出られないことも多かったけど、見て勉強になった。何がダメで出られないかもわかって、プレースタイルも徐々に変わっていった。自分は足もそこまで速いわけではないし、体が強いわけでもなく、身長も高いわけではない。ならば、人を使って空いているスペースに走り込んだ方がDFは嫌で、ついてこられないという考えになった。出られなくても後悔はなくて、行って良かったと思える」

 -一つ一つ課題をクリアしたことで、今の自分があると。

 「そういう性格やからね。(監督などから)言われたことは『ヤバイ、やらないといけないな』って思う。練習でも、ミスってもやり続けていた。成功した時には、自信にもなるし、それで変わっていったね」

 -昨季、J1の歴代最多得点を更新した。次の目標は。

 「200点。あと29点。(川崎移籍)1年目に26点取っているからさ。200点までいけば、もう抜かれないかなと」

 -FC東京は昨季年間9位。新加入会見でチームを強くしたいと話したのが印象的だった。

 「対戦した時の経験から、もっとこうした方がいいんじゃないかと思っていたし、来たからには何かを変えてあげたい。いろいろ経験してきた今なら絶対にできると思っているから」

 -Jリーグのタイトルには縁がない。こだわりは。

 「あるよ。取りたいね。正直、リーグタイトル(獲得経験)があるチームより、ないチームに行きたい気持ちはあった。最初の優勝の立役者になり、名前を残したいと。フロンターレでは優勝できず、名前を残せなかった。だからこそFC東京で初優勝したい。(名前を)刻みたいね」

 -挑戦し続けるサッカー人生といえる。

 「チャレンジやね。チャレンジしないと面白くない。せっかくサッカーをやっているんだから」

 -まだまだ自分には伸びしろがあるか。

 「あると思う。だから、ここ(FC東京)に来たんだ」

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