J1磐田に俊輔効果 報道陣100人が集結

 J1磐田が13日、ヤマハスタジアムで新体制を発表。横浜Mから移籍したMF中村俊輔(38)が背番号10のユニホーム姿を披露し「アイツがいてよかったと言われるように、身を削って貢献したい」と所信表明した。

 「難しい年齢だったり、決断だったりしました。(磐田は)すごく魅力のあるクラブで、名波さん、服部さん(強化部長)が門を開けて待っていてくださった。自分も挑戦してみようという決断に達しました」。

 そう移籍に踏み切った思いを明かした元日本代表MF。チーム再建へ、大きな期待がかけられた。名波監督は「昨年は37得点だった。高い位置で奪って、10秒、15秒フィニッシュしたい。それにかなう選手が入った」と名古屋から新加入したFW川又とともに得点増を託した。

 プレー面以外の“俊輔効果”は早くも表れた。この日は、服部強化部長によれば「例年の3倍」という約100人の報道陣が集結。名波監督も「俊輔の記事が出てから、街中で『期待しています』と言われるようになった。サッカーファンみんなが見たい選手ですから」と話した。

 木村稔社長は「今年はホームで300万人の動員が目標。それにはホームの勝ちを増やすことが必要」と力説した。昨季はホームでわずか3勝に終わった。その左足が導く勝利が、観客動員増につながる。そんな相乗効果を期待した。

 中村は言う。「このスタジアムはファンとの距離が近い。ホームの利を生かして。相手があのスタジアムはイヤだという雰囲気を作ってやりたい。選手は教えるより、プレッシャーの中で伸びる。そういう時間を増やしたい」。新たな仲間とともに、このスタジアムで躍進したい思いだ。

 磐田の印象を聞かれて、こう答えた。「ジュビロは名波さんを始め、代表選手も多く、マリノスでは勝てなかった試合が多かった。歯が立たなかったという思い」。黄金時代再建を託されたレフティー。「このユニホーム、川又に『全然似合わない』と言われた。プレーして、チームに貢献していくうちに、自分の色に染められたらいいと思う」。伝統のサックスブルーが俊輔色に染まったとき、止まっていた磐田の時間が動き出す。

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