国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）は９日、スイスのチューリヒで２０１６年の年間表彰式を行い、男子世界年間最優秀選手にポルトガル代表ＦＷクリスティアノ・ロナウド（３１）＝レアル・マドリード＝を選んだ。２年ぶり４度目。男子最優秀選手は１０～１５年にフランス・フットボール誌の「バロンドール」と一本化されていたが、今回から別々に選出する形に戻った。１６年の「バロンドール」とのダブル受賞となる。

　Ｃ・ロナウドは銀色のトロフィーに口づけした。「自分のこれまでのキャリアで最高の１年だった」。ポルトガル代表主将として昨年の欧州選手権で初優勝。昨季の欧州チャンピオンズリーグ（ＣＬ）は１６ゴールで得点王となり、Ｒマドリードの史上最多１１度目の優勝に貢献。昨年のクラブＷ杯も制した。

　各代表の監督や選手、専門記者、ファンの投票で３４・５４％の支持を集めた。最終候補に残った２位のＦＷメッシ（バルセロナ）は２６・４２％で、３位のフランス代表ＭＦグリーズマン（アトレチコ・マドリード）は７・５３％。受賞回数はメッシの５度に次ぐ２位となった。

　３０代でＦＩＦＡ年間最優秀選手に輝いたのは０６年のカンナバロ（イタリア）以来。歴史をさかのぼっても９１年のマテウス（ドイツ）と０３年のジダン（フランス）しかおらず、４人目となる。

　「忘れられない１年だった。（２０１６年は）僕の年だったね。さらに努力を続けていくよ」。向上心をたぎらせながら、白い歯をのぞかせた。