さすがMVP!憲剛のお膳立てで王手 川崎悲願Vへ初の決勝進出

 「サッカー・天皇杯・準決勝、川崎1-0大宮」(29日、日産スタジアム)

 準決勝2試合が行われ、川崎はMF谷口彰悟(25)の決勝ゴールで大宮を1-0で退け、初の決勝に進んだ。J1年間王者の鹿島は横浜Mを2-0で下し、4度目の優勝を飾った第90回以来6大会ぶりとなる決勝(来年1月1日、大阪・市立吹田スタジアム)に進出した。

 永遠のサッカー少年が憧憬(しょうけい)の舞台に立つ。川崎一筋14年目のMF中村憲剛(36)が、縁遠かった決勝へ愛するクラブとともに初進出を決めた。

 「小学生のころからあこがれていた。遠回りしたが、ここまできた。やっと、この舞台に立てる」

 念願の切符は、一筋縄では手に入らなかった。開始から大宮ペース。守勢に回る時間が続く中、後半40分に歓喜の瞬間が訪れた。

 起点となったのは、「前日からフィーリングが良かった」という中村の右CKからだった。背番号14が蹴り込んだボールは、一度はクリアされてしまう。それを粘り強くつなぎ、最後は谷口が右足で押し込んだ。

 「今年の悔しさでは、川崎の方が上。大宮に崩されそうになった時、体を張ったり、声をかけ合ったりすることで耐えることができた。そこは成長した部分」

 主将はそう言って胸を張った。決勝の相手は、Jリーグ・チャンピオンシップ準決勝で敗れた鹿島だ。中村は「チャンピオンシップの悔しさは忘れていない。とにかく鹿島に勝つ。それだけ」と鼻息荒く語った。

 舞台は整った。FC東京への移籍が内定しているFW大久保も主将に同調する。“川崎の嘉人”として迎えるラストに「集大成。フロンターレのサッカーを見せたい」と意気込む。4年半続いた風間フロンターレは、最高の舞台で、最高のフィナーレを迎える。

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