鹿島 我慢の4強進出 曽ケ端神った!好セーブ連発で勝利に貢献

 「クラブW杯・準々決勝、鹿島2-0マメロディ・サンダウンズ」(11日、市立吹田サッカースタジアム)

 準々決勝2試合が行われ、開催国枠で初出場のJ1王者の鹿島は、アフリカ代表のマメロディ・サンダウンズを2-0で破ってベスト4入りした。14日の準決勝で南米代表ナシオナル・メデジンと当たる。鹿島は後半にMF遠藤康(28)が先制点を奪い、FW金崎夢生(27)が8日の1回戦に続いてゴールを決めた。日本勢の4強入りは昨年の広島に続き5チーム目。北中米カリブ海代表のアメリカは、アジア王者の全北に逆転勝ちした。

 耐えてつかんだ4強切符だった。「前半は自分たちでボールを失ってしまった」と石井監督が振り返ったように、経験したことのないようなアフリカ王者の身体能力に押されて安易なミスを連発。何度も決定機を作られ、劣勢に陥った。

 鹿島ゴールに立ちはだかったのは、GK曽ケ端だった。前半13分に最初の決定的なピンチを救うと、同29分にはMFタウとの一対一をセーブ。さらに同35分には、MFマブンダの強烈なミドルを右手1本で弾き出した。好セーブを連発した37歳の守護神は「それが全てではないが、相手に嫌な印象を与えられた」と控えめだったが、MF遠藤が「ソガ(曽ケ端)さんに感謝したい」と頭を下げたように、前半を0-0で折り返したことが勝利の大きな要因を占めたことは間違いなかった。

 ハーフタイムには欠場した主将のMF小笠原が「変な試合はできない」とチームメイトを鼓舞したという。目覚めた後半は一気に攻勢に出た。「きょう勝たないと前に勝った試合が意味なくなる。絶対勝ちたいという気持ちがみんな出ていた」と、後半18分に遠藤が先制ゴール。同43分には途中出場のFW金崎の得点でダメを押した。直近の公式戦で5戦5発と量産。「プレーヤー・オブ・ザ・マッチ」にも輝いた背番号33は「チームが勝ったことが一番」と喜びをかみしめた。

 次戦(14日、吹田)は再び中2日で南米王者ナシオナル・メデジンと対戦。日本勢初の決勝進出を果たせば、欧州王者レアル・マドリードと対戦する可能性もある。初出場の鹿島が世界の頂を視界の端に捉えた。

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