本田の危機感…物差しが“アジア仕様”

 「W杯アジア2次予選、日本-シリア」(29日、埼玉スタジアム2002)

 W杯アジア最終予選進出を決めているサッカー日本代表は26日、2次予選E組最終戦のシリア戦に向けて、さいたま市内で約1時間半の練習を行った。FW本田圭佑(29)=ACミラン=は、若手の活躍で5-0と大勝したアフガニスタン戦を振り返り、日本の置かれている状況に対して危機感を口にした。

 最終予選進出が決まろうとも、本田の憂いが晴れることはなかった。アフガニスタン戦ではトップ下のMF清武が4点に絡み、FW金崎が得点した。底上げを実感できる内容にも「大差で勝ったことは評価されるべきだが、(チーム内の)競争を計り得る状況下ではない」と口にした。

 日本の置かれた状況に危機感を覚えている。18年W杯ロシア大会の予選が続く間は、キリン杯などを除き、基本的にアジア勢との対戦に限定されてしまう。世界における日本の現在地を計る“物差し”が、アジア仕様となってしまっていることを危惧している。

 出番のなかったアフガニスタン戦について「岡崎の1点がなかったら、そういう(大差の)展開になっていなかった」と物足りなさも感じた。それでも得点の度に槙野らとベンチを飛び出し、歓喜の輪に加わるなど一体感を高める役回りも演じた。この日の練習ではFWハーフナーに身ぶり手ぶりでクロスへの入り方を指導する場面も見られた。

 24日に死去した元オランダ代表のクライフ氏についても言及。「世界のサッカー界にとって大きな損失であることは間違いない。サッカーの常識を覆した」と悼んだ。シリア戦は国際Aマッチ通算80試合出場の節目。日本サッカーの常識を覆すべく、本田がシリア戦のピッチに立つ。

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