Ｊ１・ＦＣ東京が、来季Ｊ１に復帰する磐田の元日本代表ＤＦ駒野友一（３４）に正式オファーを出したことが１１日、分かった。サイドバック（ＳＢ）を来季の補強ポイントの一つとしてきたＦＣ東京は、左右両サイドを高いレベルでプレーできるベテランに白羽の矢を立てた格好だ。

　駒野はＪ１広島の下部組織出身で、各年代の代表も経験。広島ではプロ２年目から出場機会を得ると、その後は不動の右ＳＢに定着。２００８年に加入した磐田でも、主軸としてチームをけん引してきた。しかし、Ｊ２を戦った今季は、シーズン途中からベンチを温めることも多くなり、２９試合１得点に終わっていた。

　日本代表として国際Ａマッチ通算７８試合出場１得点を誇り、０６年ワールドカップ（Ｗ杯）ドイツ大会、１０年南アフリカ大会と連続出場を果たした。複数の関係者によると、クラブは衰えることのない技術に加え、そうした豊富な経験と、高いプロ意識を評価しているという。昨季まで磐田でプレーしていたＦＷ前田遼一（３４）とのコンビ復活は、間違いなく東京の新たな武器になるはずだ。