「Ｊ２・Ｊ３入れ替え戦・第２戦、大分０－１町田」（６日、大分銀行ドーム）

　Ｊ３で２位だった町田がＪ２で２１位の大分に１－０で競り勝ち、２連勝の２戦合計３－１でＪ２昇格を決めた。町田は４季ぶりの復帰、大分はＪ３に降格する。町田は０－０の後半１３分、ＦＷ鈴木孝司（２６）がＰＫを決めて均衡を破った。

　落日の瞬間はあっさり訪れた。１点を追う後半はシュート２本。後半にばてる今季を象徴するかのような戦いぶりだった。２年前はＪ１にいたクラブがまさかのＪ３降格。「申し訳ないという思いしかない」。サポーターの怒声が響く中、大分ユース出身のＭＦ為田は号泣した。

　６月に田坂和昭前監督を解任。後任として強化・育成部長から緊急登板した柳田伸明監督は経験不足から采配が迷走した。西山哲平強化・育成部長代理は「１人の責任というのはない」と、指揮官をかばった。

　クラブは１年でのＪ２復帰を掲げるが、来季の年間予算は約半減の５億～６億円程度になる見通し。西山氏は「慰留したいが、選手の生活もある」と主力の放出も示唆した。青野浩志社長も柳田監督も現ポストを退く方針で、後任は未定。再建の道のりは厳しい。