サッカー元日本代表ＦＷの中山雅史（４７）が５日、静岡県沼津市で行われた日本フットボールリーグ（ＪＦＬ）のアスルクラロ沼津の練習に参加した。両膝のけがなどを理由に２０１２年限りで引退を表明し、現在は解説者などを務めているが、クラブ側は選手として現役復帰の可能性を視野に入れている。

　中山はウオーミングアップを行った後、全体練習が始まる前の円陣で「精いっぱい頑張りますのでよろしくお願いします」とあいさつ。約１時間、全メニューをこなし、「いい時間を過ごさせてもらった。今後、どういうふうにできるか分からないが、質の高いプレーを求めて、その先のことは、その時に考えていければ。やれることをやり尽くしたい」と語った。

　クラブ関係者は「これだけの選手と一緒にやれる機会はないので、素晴らしい刺激になった」と述べた。膝の状態を確認し、週明けにも獲得に向けて各方面の調整や交渉を進めていく方針だ。

　Ｊ３入りを目指すアスルクラロ沼津は、日本代表コーチや磐田監督などを歴任した山本昌邦氏が理事長を務めており、現在ＪＦＬの年間通算順位で５位につけている。