「スペインリーグ、バルセロナ３‐０エルチェ」（２４日、バルセロナ）

　サッカースペイン１部リーグ、バルセロナＦＷメッシが先制点を含む２得点で幸先のいいスタートを切り、チームの開幕戦勝利に貢献した。２５日のスペイン紙マルカなどが報じている。

　試合は開始１分にピッチに黒猫が現れ、不吉な予感を感じさせた。バルサは終止ボールを支配するも守りを固めるエルチェの最後の一線を越えられない展開が続く。しかし４２分、メッシがゴール正面からのシュートで先制。ただ続くプレーでＤＦマスチェラーノが最後尾で相手選手にファールを犯し一発退場処分となった。

　１人少ない状況で始まった後半だが、再開１分に抜け出したＦＷムニールが左足で追加点。２軍所属の若手選手がデビュー戦で初得点を挙げて展開を楽にした。そして、この日の最大の見どころは６３分、右サイドでボールを受けたＦＷメッシがドリブルで中央へ切り込み、ダメ押し点を決めた。

　メッシはこれで４年連続の開幕戦ゴール。リーグ通算得点を２４４とし、スペインリーグ最多記録、サーラの２５１点を十分に超えられる位置にいる。チームの看板選手はパスやドリブルだけではなく、ボールを奪われた時に相手にプレッシャーをかけに行く献身的な動きも見せた。ルイス・エンリケ監督は「メッシは守備でも世界最高の選手になるだろう」と賛辞を惜しまなかった。