岡崎決勝弾!W杯後初戦いきなり魅せた

 「欧州リーグ・予選3回戦第1戦、マインツ1-0アステラス」(7月31日、マインツ)

 日本代表FW岡崎慎司(28)が所属するマインツ(ドイツ)はホームでアステラス(ギリシャ)に1‐0で先勝した。マインツの今季最初の公式戦に岡崎はフル出場し、前半終了間際に決勝点を奪った。FW久保裕也(20)のヤングボーイズ(スイス)は本拠地でエルミス(キプロス)に1‐0で勝った。久保はトップ下で先発したが、0‐0の前半22分に退いた。クラブの公式サイトによると負傷したという。アウェーの第2戦は7日に行われる。

 点取り屋の本能で奪ったゴールだった。「本当に苦手」と語るギリシャ特有の屈強なDF陣に手を焼いたが、前半45分、ストライカーの嗅覚を発揮した。右クロスを韓国代表の具滋哲(ク・ジャチョル)が落としたボールに、岡崎が鋭く反応。ゴール前で倒れ込みながら右足で押し込み「(体が)よく動いたなって感じ。ゴールを狙っているから反応できた」と、胸を張って説明した。

 昨季はドイツ1部リーグで15点を挙げ、欧州主要リーグでの日本選手のシーズン最多得点を更新。だが、日本代表で臨んだW杯ブラジル大会は1次リーグ敗退に終わった。自身は3試合で1点を記録したが、特に課題を痛感したのが0‐0で引き分けたギリシャ戦だったという。

 「引かれたときにどうするべきか、自分で手段が分からなかった」と振り返る。この日もギリシャ特有の屈強なDFにスペースを消され「アイデアをもっと増やさないと」と反省した。

 休暇を経て「W杯は終わったこと。悔しいっていう気持ちで置いておく」と、頭を切り替えた。チームに合流してわずか2週間だったが決勝点を奪い、ヒュルマンド新監督の船出を白星で飾った。

 前半はワントップ、後半は3トップと布陣が変わった中でフル出場。これで指揮官の信頼も厚くなるだろうが「チームはまだ手探り状態。個人的にもシュートが少なく、及第点にも足りない」と、満足はしない。7日の第2戦に向け「ギリシャのアウェーはきついけれど、頑張る」と気を引き締めた。

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