「欧州ＣＬ決勝トーナメント１回戦第１戦、シャルケ１‐６レアル・マドリード」（２６日、ゲルゼンキエヘン）

　１２季ぶりの優勝を目指すレアル・マドリード（スペイン）が敵地で６得点と爆発した。クリスティアノ・ロナウド、ベンゼマ、ベールの３トップがそれぞれ２得点。右脚のけがで内田篤人が欠場したシャルケ（ドイツ）に６‐１と大勝し、準々決勝進出をほぼ手中にした。チェルシー（イングランド）はアウェーでガラタサライ（トルコ）と１‐１で引き分けた。第２戦は３月１８日に行われる。

　強力３トップが大暴れだ。レアル・マドリードはＣ・ロナウド、ベンゼマ、ベールが２点ずつを挙げてシャルケに大勝。Ｃ・ロナウドは「僕たち前線の３人は得点に限らず、うまくやったと思う。チーム全体もいい出来だった」と収穫の多い勝利を喜んだ。

　４‐３‐３の布陣で自在に攻め、全得点が流れの中から生まれた。ベールのドリブル突破、Ｃ・ロナウドの意表を突くパス、こぼれ球を抜け目なく決めたベンゼマの嗅覚がかみ合った前半１３分の先制点から、持ち味を発揮して互いを生かした。

　就任１季目のアンチェロッティ監督は「うちの前線の３人はすごく危険だ。仲間の助けも十分ある」と高いチーム力を自賛する。従来の速攻の脅威を残し、さらにスケールアップした。史上最多となる１０度目の優勝を目指す「白い巨人」の仕上がりは順調だ。