G大阪、祝砲4発!1年でJ1復帰

 「J2、G大阪4‐0熊本」(3日、万博)

 G大阪が首位に浮上し、1年でのJ1復帰を決めた。この日もFWに入った遠藤保仁(33)のヘディングシュートで先制。その後もFW宇佐美貴史(21)の4戦連続ゴールなどで熊本に4‐0と快勝した。神戸と0‐0で引き分けた3位京都との勝ち点差を10に広げ、3試合を残して自動昇格の2位以内が確定した。勝てば昇格が決まるはずだった神戸は2位に後退。横浜FCのFW三浦知良は自身の最年長得点記録を更新する46歳8カ月8日でゴールを奪ったが、試合は1‐3で敗れ、J1昇格プレーオフ圏外が確定した。

 まさかの屈辱から約1年。G大阪が定位置に戻る時が来た。日本代表MF遠藤は「昇格が決まったので良かった」。今季から指揮を執る長谷川健太監督(48)は「J1昇格を決めることができたのは、サポーターに応援していただいたおかげです」と、それぞれクラブを通じてコメントした。

 昇格を決めるのにふさわしいゴールラッシュだった。FW遠藤、DF丹羽、FW宇佐美のゴールで、前半だけで3点をリード。後半には右膝の大けがを乗り越えたFW佐藤が、1年3カ月ぶりのゴールで締めくくった。

 昨季はセホーン監督が第3節終了後に解任されるなど迷走。クラブ史上初めての降格という結果に終わった。チームの再生を託された長谷川監督は、昨季失点ワースト2位の守備陣を立て直すため、ポジショニングを細部まで徹底。序盤は7試合で5引き分けと出遅れたが、戦術が浸透し始めてからは、それまで引き分けに終わっていた試合が勝利に変わっていった。

 帰ってきた天才の存在も大きい。ユース育ちの宇佐美が、ドイツでの2年間のプレーを経て6月に復帰。その後、15試合で16得点と格の違いを見せている。その働きは、日本代表DF今野が「僕が見た中で日本人最高のFW。日本のエースに近々なる」と絶賛するほどだ。

 遠藤は「来季は、今季より厳しい戦いになる」と気を引き締めた。1年でのJ1復帰は当然という空気の中で、選手は様々なプレッシャーと戦ってきた。きょうだけは重圧から解放されていい。

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