家長単独インタ「スペインで成功する」

 2度のレンタル移籍を糧に再びスペイン挑戦だ。G大阪からレンタル元のスペイン2部リーグ、マジョルカに復帰したMF家長昭博(27)がデイリースポーツのインタビューに応じ、スペインで腰を据えて戦っていく思いを強調した。2011‐12年シーズン(当時スペイン1部)など過去には苦い経験もあるが「マジョルカで成功することが夢。スペインで結果を残す最初の日本人選手になりたい」と意気込みを見せている。(スペイン・島田徹通信員)

  ◇      ◇

 ‐シーズン最初の親善試合、ケルン(ドイツ2部)戦で先制ゴール。幸先の良いスタートになった。

 「このチームで最初の試合だったし、得点という結果を出せたのは良かった。ゴールとかアシストといか形に残る結果を出すことで自信が深まって行くと思う。これまでのマジョルカでの得点は3つともヘッドだけど、それはパスが良かったからでチームメイトのおかげ」

 ‐プレシーズン初日から意欲的に練習に取り組んでいるのが見て取れる。具体的にどういう気持ちで臨んでいるのか。

 「前に一緒だったメンバーとまたやれるって喜びがあるし、再会してみんなが温かく迎えてくれたし声をかけてくれている。このチームで成長して行けるって感じている」

 ‐オルトラ監督は攻撃面の貢献を期待しているが、監督の印象は?

 「選手とよく会話をする距離感の近い監督。練習中でもずっと説明して選手の理解促している。攻撃面ではまだまだ。個人としての突破、連携プレーなどども面でも良くなる余地はたくさんある」

 ‐2部落ちしたけど、マジョルカでやりたいって気持ちで固まっている?

 「僕は日本の2部(J2)から来た。スペインの2部と日本の2部だったらレベルの差があるし、プレーすることに抵抗はない」

 ‐今シーズンの第1オプションはマジョルカということ?

 「そうですね」

 ‐前回マジョルカでの経験をどう捉えているのか。

 「スペインのレベルの高さを身をもって感じているし、これまで日本人選手がここで成功していないってことを含めて壁を感じている。あまり試合に出られなかったことについて悔しさはあるけど、監督を恨むってことはない。言葉の理解力が足りないってことで監督の指示やチームの決まり事を十分に把握できなかったこともこれまでにはあった」

 ‐オランダで合宿中だけど、チームメイトとのコミュニケーションを深めるって意味で大事な準備期間になるのでは。

 「少しはスペイン語が分かるので、自分からチームメイトに話しかけるようにしている。食事のときなんかはチームメイトがすごいスピードでそれぞれが好き勝手に話しているから全部を理解するのは無理だけど、できるだけ聞いて慣れるようにしている。いきなり話を振られたりして答えられないこともあるけど、それでもとりあえず諦めずに聞こうとしている」

 「ルームメイトは先に寝る僕に気遣ってバスルームで電話してくれたりとチームメイトは良いヤツが多い。この間は何でそんなに早く寝るんだって突っ込まれたので『ESTOY MUY CANSADO(とても疲れているんだ)』って説明した」

 ‐練習で気を付けていることはある?

 「まずは監督の言っていることをほかの人の2倍、3倍集中して聞かないといけない。それでも分からなければチームメイトに訊かないといけないし、ノンビリしている訳にはいかない。みんなで連係して動くような場面で1人だけ動き出しの反応が遅れる状況が良くないし、一番避けなくちゃいけない。そういったことの積み重ねで信頼関係が深まって行くと思う」

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