内田も消えた 冷静アシストも8強逃す

 「欧州CL・決勝T1回戦第2戦、シャルケ2-3ガラタサライ」(12日、ゲルゼルキルヘン)

 DF内田篤人(24)のシャルケ(ドイツ)はホームでガラタサライに2‐3で屈し、2戦合計3‐4で敗退した。内田は右サイドバックでフル出場し、後半18分に同点ゴールをアシストしたが8強入りを逃した。日本選手所属のチームは全て敗退し、ガラタサライは00~01年シーズン以来の準々決勝進出。バルセロナ(スペイン)はアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(25)の2得点などでACミラン(イタリア)に4‐0で勝ち、2戦合計4‐2と逆転して、6季連続8強入りした。

 シャルケの内田は負傷明けの体で90分間、ピッチを走り回った。後半には反撃ムードを高めるアシストも記録した。しかし準々決勝に届かなかった。「面白い。緊張がある」と、こだわりを持つ欧州最高峰の大会への挑戦は16強で終わった。

 度重なる右太もも肉離れからの復帰戦となった9日の国内リーグでフル出場したばかり。約1カ月ぶりに実戦に戻った影響が残り、体調は万全ではなかった。それでも「休みたくなかった」という。試合が始まれば全力を振り絞った。

 1‐2で迎えた後半、攻勢に出るしかない状況で前線へ。積極的な姿勢が実ったのは18分だった。ゴール前で相手GKと味方が交錯したところに鋭く詰めた。こぼれ球をゴール正面左にいたバストスに冷静にパスし、同点弾を引き出した。

 4強入りした2季前の再現はならなかったが「この大会が日常になるのは悪いことではない。緊張感がある試合に出られてプラスだった」と収穫を口にした。来季も出るためには、国内リーグで現在の4位以上をキープする必要がある。「もう一度、ここに戻ってくるために国内リーグを頑張らないと」と目標を切り替えた。

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