“セレッソの8番”柿谷、決めた決勝弾

 「J1、C大阪1‐0新潟」(2日、長居)

 両手を広げて駆け出した。視線の先にあるのは“初代ミスター・セレッソ”。決勝ゴールを放ったC大阪の柿谷は、元日本代表MF森島寛晃氏が描かれたスタンドの大旗へ。同氏のトレードマークだった“ヒコーキポーズ”で一直線に向かった。

 「マネしました。あそこまで行こうとしたけど、しんどかったので途中でやめました」。あふれる喜びを、柿谷らしくおどけて隠した。

 09年以来、4年ぶりにホームで迎えた開幕戦。ほとんど決定機を作れないまま、スコアレスドローかと思われた後半43分、途中出場のDF扇原が左サイドからパスを送った。裏に抜け出した柿谷が右足ループシュートでGKの頭上を破った。「いいボール。流し込むだけだった」と柿谷。扇原も「裏を狙っているのは分かっていた」。ともにユース育ちとあって息の合った連係だった。

 背番号8を受け継いで初めての公式戦。期限付きで移籍していたJ2徳島時代以来、2年ぶりの開幕弾で、14年ぶりとなるJ1開幕戦勝利をもたらした。14年前に決勝点を挙げたのも、8番を背負った森島氏。“セレッソの8番”は試合を決める特別な存在であり続けることを、柿谷は結果で証明した。

 「ユニホームを着て、『カッコいいな』と見とれている間に90分が終わってしまった」と柿谷。自身にとってもサポーターにとっても、最高の“四代目ミスター・セレッソ”お披露目だった。

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