佐々木監督、世代交代もベテラン見捨てん

 澤も宮間も見捨てません!国際サッカー連盟(FIFA)年間表彰式に出席していた日本女子代表の佐々木則夫監督(54)が9日、滞在先のスイスから帰国し、成田空港で今年の代表チーム強化プランについて語った。2月の国内合宿、3月のアルガルベ杯(ポルトガル)は若手主体で臨む一方で、6月の海外遠征から主力組も合流させる予定。ベテランを切り捨ててまで世代交代を進めない考えを示した。

 なでしこジャパンに世代交代を望む声が高まっていることを察知した佐々木監督が、くぎを刺した。

 「1年の前半は若手を経験させたい。終盤はセレクトしてヨーロッパに行きたい。澤(穂希=INAC神戸)選手も、福元(美穂=岡山湯郷)選手も、宮間(あや=岡山湯郷)選手も、丸山(桂里奈=大阪高槻)選手も、前半は呼ばないかもしれないけど、僕は見捨てる男ではありません」。ベテランと若手をミックスして、6月の欧州遠征に臨む考えを明かした。

 W杯優勝、ロンドン五輪銀メダルの原動力となった主力組はベテランの域に入った。澤は今年35歳になり、丸山は30歳、宮間は28歳の誕生日を迎える。ただ、実力については「今までやった選手はよく分かっている」と把握済み。だからこそ、2月の国内合宿や3月のアルガルベ杯は若手主体にし、「パイを大きくする」ことに励む。

 大分県内での実施が有力な国内合宿は「昨年と同じぐらい」の規模で行う方針だ。19歳のMF田中陽子(INAC神戸)や18歳のMF猶本光(浦和)ら、ヤングなでしこ(U‐20)上がりの選手が多く招集される可能性が高い。U‐23年代を中心に出場を予定する10月の東アジア競技大会(中国)についても、「僕はやりたいと思っている」と直接指揮をとり、若手の力量を測る考えだ。

 FIFAの年間表彰では次点に終わり、2年連続での女子最優秀監督を逃したが、悔しがる暇はない。「日本の選手が1人でも、いろんな方が(この場に)立つことが重要」と、今後は世界トップクラスの選手づくりに精を出す。“ハイブリッドなでしこジャパン”誕生へ、佐々木監督は全年代に目を光らせる。

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