完敗…ザック監督就任後ワースト4失点

 「国際親善試合、日本0-4ブラジル」(16日、ポーランド・ウロツワフ)

 サッカー日本代表は、W杯最多5度の優勝を誇るブラジルと対戦し、0‐4で完敗を喫した。対戦成績は2分け7敗。日本は前半12分にMFパウリーニョにミドルシュートで先制点を決められ、同26分にもFWネイマールにPKによる追加点を許した。後半も2点を失い、ザッケローニ監督就任後で最多の4失点となった。

 ザッケローニ監督の秘策なのか、苦肉の策だったのか。右ふくらはぎの故障でフランス戦を欠場したMF本田圭佑(26)が1トップで先発出場した。8月のベネズエラ戦の終盤に最前線でテスト起用されたことはあるが、1トップでのスタメンはザック監督就任後では初めて。ボール支配率を少しでも高めるのが狙いだったが…。

 フランス戦翌日、パリのシャルルドゴール空港で、本田はこう語っていた。「(仏戦に出ていたら?)キープするところであったり、遅攻とカウンターを使い分けるところであったり、その辺がどれだけできたかというところでしょうね」

 まずは前線でボールを収めること。本田はトップのポジションから少し下がってきた位置で攻撃の起点になった。ボールを奪った後、中村や遠藤、長谷部はまず本田を見た。ブラジルの激しいプレッシャーにも本田は屈強なフィジカルで対応。バランスを崩しながらも奪われない。

 前半40分の場面では、自陣に引いてボールを受けた本田は右サイドの清武に預けると、そのままタッチライン際を猛突進。DFダビドルイスは本田を引っ張って倒すしかなかった。本田が起点となり、前への推進力が生まれた。ただ、時間の経過とともに本田の位置がどんどん下がり…。屈辱的な敗戦に、本田は「悔しい。こういうふうに大差で負けることは予測していなかった」と、何度も首を振った。

 本田の1トップ起用に関して、ザック監督は「相手に的を絞らせないようにして、サイドの選手が(ペナルティー)エリアに進入することを狙ったが、その通りにはいかなかった」と説明。フランス戦に続く金星はならなかったが、指揮官は「(2失点目の)PKで失点して冷静さを失った。きょうは選手たちの気持ちが空回りした。まだこのチームには伸びしろがある。世界とのギャップを縮めていきたい」と前向きに語った。

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