宮市、永井になる!「見習いたい」

 サッカーの日本代表が14日、ベネズエラ戦の試合会場で前日公式練習を行った。前日、アーセナルからウィガンへの移籍が発表されたFW宮市亮(19)は、ロンドン五輪で驚異のスピードを発揮し、世界をほんろうしたFW永井謙佑(名古屋)のプレーぶりもチェック。ともにスピードを武器とする2人。先輩をお手本にして、代表初得点を狙う。前日帰国したFW香川真司(23)=マンチェスターユナイテッド(マンU)=は、名門軍団に習った“ずぶとさ”でハードスケジュールを乗り切る。

 スピードスターの先生は、やはりスピードスターしかいない。ロンドン五輪で活躍した永井の話になると、宮市は「裏への抜け出しとか、うまいなと思って見てました。そういうところを見習って自分もゴールしたい」とキッパリ。自身も、国際舞台でネットを揺らすイメージを思い描いた。

 前日、ウィガンへの移籍が発表された。名門アーセナルではなかなか出番がなく、これで3回目の武者修行。それでも「今はしっかり、あしたの試合に向けて準備するだけです」と悲観した様子はない。

 実は、代表に合流する前に契約を交わしていた。仲の良いGKハブシ(ウィガン)に報告したところ、うっかりtwitterで公表されるというハプニングもあったが「この1年が勝負だと思う。目に見える結果をこの1年で出していきたい」と新天地での活躍を誓った。

 3年目となる欧州生活で磨かれたのは精神面。「欧州は結果が求められる世界。練習で悪くても、ゴールを決められれば評価される。結果を出していくことが生きていくすべだと感じている」。実力主義の厳しさの中に身を投じたことで、顔つきも精悍(せいかん)さがいっそう増してきた。

 ベネズエラ戦に出場すれば、代表2試合目。これまで所属したフェイエノールト、ボルトンでも移籍後2試合目でゴールを決めており縁起がいい数字だ。「スピードで流れを変えるのが武器になると思う。出るからには結果を残したい」。代表2試合目もゴールで飾る!!

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